家族が急に倒れたとき、被災して離ればなれになったとき、「連絡先や持病をまとめた1枚」があるだけで、動きが変わります。結論から言うと、AIは“何を書くか”の項目出しと言い換えが得意です。ただし電話番号や氏名などの中身はAIに入れず、自分で手書きするのが安全です。
<!-- FIGURE: 「もしも情報シート」に載せる5ブロック(連絡先/医療/保険・契約/集合場所・避難/子ども・高齢者メモ)を1枚に配置したアイキャッチ図 -->「もしも情報シート」とは(終活ノートとは別物)
ここで作るのは、日常の緊急事態(急病・迷子・被災)ですぐ使う、連絡と情報の1枚です。相続や死後の手続きのために備えるエンディングノートとは、目的が違います。難しく考えず、「自分がその場にいなくても、家族が動ける最低限」をまとめる、と考えてください。
載せるのは、たとえばこんなブロックです。
- 連絡先:家族それぞれの携帯、勤務先・学校、遠くの親戚
- 医療・持病:かかりつけ、常用薬、アレルギー、保険証の保管場所
- 保険・契約:加入している保険の種類、連絡先(番号そのものは書かず「どこにあるか」でも可)
- 集合場所・避難:第一・第二の集合場所、避難所
- 子ども・高齢者の注意:迎えの優先順位、ひとり暮らしの親の見守り
まずAIに“項目”だけ出してもらう(中身は入れない)
大事なのは、プロンプトに実際の番号や氏名を書かないことです。項目の型だけを作らせます。
家族用の「もしも情報シート(緊急時に使う1枚)」の項目案を作ってください。
# 前提(具体的な個人情報は書きません。家族構成だけ伝えます)
- 家族構成: {例:夫婦+小学生1人+離れて暮らす親1人}
- 心配なこと: {例:子どもの喘息、親の一人暮らし}
# 条件
- 「連絡先」「医療・持病」「保険・契約」「集合場所・避難」「子ども/高齢者の注意」の5ブロックで。
- 各ブロックには、記入する“項目名”だけを箇条書きで(実際の値は私が手書きします)。
- 最後に、抜けがちな項目を3つ指摘してください。
生成AIは、自分では思いつかない項目を拾ってくれます。値を書かせないので、個人情報を渡さずに済みます。
<!-- FIGURE: 「項目名だけAIに出させる/値は自分で手書き」という作り方の流れ図 -->連絡が取れないときの「決めごと」も一緒に
被災時は電話がつながりにくくなります。あらかじめ家族で決めておきたいのが、連絡の中継役と集合場所です。
- 集合場所は近所と少し遠方の2か所を決める
- 遠くの親戚を「中継役」にして、そこに各自が状況を伝える
- 声の伝言板「災害用伝言ダイヤル(171)」を家族で使えるようにしておく
171は、災害でつながりにくいときに提供が始まる伝言サービスです。いざというときに焦らないよう、防災週間(おおむね8月30日〜9月5日)や毎月1日・15日などに体験利用ができるので、一度家族で試しておくと安心です。使い方や提供の条件は、NTT東日本・西日本の公式案内で確認してください。
<!-- FIGURE: 家が被災した想定で「第一集合場所 → 第二集合場所 → 遠くの中継役」へ連絡が伝わる流れ図 -->医療のメモは、受診のときにも役立つ
かかりつけ・常用薬・アレルギー・お薬手帳の場所をまとめておくと、救急のときはもちろん、ふだんの受診でも役に立ちます。ただし、AIに症状を入れて「大丈夫か」を判断させないでください。健康の判断は医療機関の役目です。AIは、あくまで「何を書き留めておくか」の整理役にとどめます。
<!-- FIGURE: 医療ブロックに書く項目(かかりつけ/常用薬/アレルギー/保険証の場所)のチェックリスト図 -->作った1枚の“置き場所”と更新
- 冷蔵庫の扉、玄関、財布の中など、家族が分かる場所に
- 個人情報を含むので、クラウドに丸ごと預けない。紙とオフラインで持つ
- 引っ越し・進学・保険の見直しのタイミングで更新
- 半年に一度、防災の日(9月1日)などを合図に見直す
一次情報:作ってみて気づいたこと
実際にAIで項目出しをして、手書きでまとめてみました。
- AIに任せると、「保険証券の保管場所」「ペットの預け先」など、自分では抜けがちな項目まで拾えました。項目出し自体は3分ほど。
- 逆に、番号や病名を入れないと具体的に書けない項目も多く、そこは手書き前提と割り切るのがコツでした。
- 紙をラミネートして玄関に貼ると、家族が「あそこにある」と場所を覚えます。
まとめ
「もしも情報シート」は、AIに項目を洗い出させ、中身は自分で手書きする——この作り方なら、個人情報を守りながら短時間で用意できます。防災の日をきっかけに、まずは家族の連絡先と集合場所の1枚から始めてみてください。数字や制度の細かい部分は、公式の案内で確かめながら。