来年のカレンダーを自分の好きな図案で作りたい、卓上カレンダーをお店やイベントのノベルティにしたい——そんなとき、AIは心強い相棒になります。結論から言うと、うまく作るコツは「図案は画像生成AI/日付や曜日はデザインツールで打つ」と役割を分けることです。日付までAIに描かせようとすると、曜日がずれたり数字が化けたりして、かえって時間がかかります。
この記事では、画像生成AIとCanvaのようなデザインツールでオリジナルカレンダーをつくる手順を、月ごとのテーマ決めから印刷まで紹介します。
<!-- FIGURE: 記事全体を表すアイキャッチ(図案=画像生成/日付=デザインツール/印刷 の3分担フロー) -->いちばん大事な結論:AIに日付を描かせない
最初に、多くの人がつまずくポイントを共有します。「12月のカレンダーを作って」と画像生成AIに頼むと、日付の数字がでたらめに並んだ画像が返ってきます。生成AIは絵を描くのは得意でも、正しい曜日の並びや連続した数字の表組みは苦手だからです。
そこで、作業を3つに分けます。
- 図案(背景・イラスト・写真):画像生成AI、または手持ちの写真
- 日付・曜日・月表示のグリッド:Canvaなどのデザインツール(正確なカレンダー用テンプレートがある)
- 仕上げ・印刷:家庭用プリンタ、または印刷サービス
この分担なら、雰囲気は自由に作りつつ、日付は正確、という良いとこ取りができます。
<!-- FIGURE: 「図案=AI・日付グリッド=デザインツール・印刷=プリンタ/サービス」の役割分担図 -->手順1:12か月分のテーマを先に決める
いきなり絵を作り始めると、月ごとにテイストがばらついて統一感が出ません。先に1年分のテーマを一覧で決めると、全体がひとつの作品にまとまります。AIにたたき台を出してもらいましょう。
卓上カレンダー(12か月)の月ごとのテーマ案を考えてください。
全体のトーンは「やわらかい水彩・季節の草花」で統一したいです。
各月に、(1)季節を感じるモチーフ (2)主役の色 を1〜2語で提案してください。
表紙を入れて13案、一覧の表で出してください。
出てきた案を眺めて、季節感が合っているか、色が隣り合う月とぶつからないかを調整します。ここを固めると、次のプロンプトづくりが一気に楽になります。
手順2:図案を画像生成AIで作る
決めたテーマをもとに、月ごとの図案を作ります。カレンダーは日付グリッドを重ねるので、画面の中央や下半分を空けておく指示が効きます。
水彩タッチの季節のイラスト。8月のテーマは「向日葵と入道雲」。
淡い色合いで、上半分に絵を寄せ、下半分は文字やカレンダーを重ねられるよう
余白(明るい無地)にしてください。人物や文字は入れないでください。
縦向き、卓上カレンダー向けの構図。
ポイントは3つです。(1) 文字は生成させない(あとで正確に打つ)、(2) 余白を指示する(日付を重ねる場所)、(3) 縦横比を用途に合わせる(卓上なら横向き・壁掛けなら縦向きが多い)。色数を絞ると、月ごとに変えても全体がまとまって見えます。
<!-- FIGURE: 図案生成のコツ(文字なし・余白確保・縦横比を用途に合わせる)の3点図解 -->手順3:デザインツールで日付を重ねる
図案ができたら、Canvaなどのデザインツールに読み込みます。多くのツールには日付が正しく並んだカレンダー用のテンプレートが用意されているので、そこに図案を背景として敷き、日付ブロックを上に重ねます。
- 曜日の色分け(日曜は赤、など)はテンプレート側で設定する
- 祝日は自分で確認して入れる(祝日はAI任せにせず、公式の情報で確認)
- 数字が図案と重なって読みにくいときは、日付の下にうっすら白い帯を敷く
祝日の日付は年によって動くものもあります。ここは必ず自分で最新の情報を確認してください。
手順4:印刷・仕上げ
家庭用プリンタで印刷する場合は、少し厚めの用紙(マット紙など)を使うと、卓上でもへたりにくくなります。リング製本のキットや卓上スタンドを使えば、市販品のような見た目に近づきます。まとまった部数や高い仕上がりを求めるなら、ネットの印刷サービスに入稿する方法もあります。
本記事はアフィリエイトリンクを含みます(PR)。印刷用紙やリング製本キット、卓上スタンドはAmazonPRなどで揃えられます。まずは1か月分だけ試し刷りして、日付の読みやすさや色の出方を確かめてから全月を刷ると、失敗が減ります。
作るときに気をつけたいこと
- 文字は最後にデザインツールで打つ(AIの生成文字は化けやすい)
- 祝日・曜日は自分で確認(AIが正しいとは限らない)
- 既存キャラクターや作品に似せない(お気に入りの絵柄を「〇〇風」と真似るのは避ける)
- 商用に使うなら、使った画像生成AIの利用規約で商用可否を確認する
とくに、ノベルティなど人に配る用途なら、生成に使ったツールの規約確認は欠かせません。
まとめ
オリジナルカレンダーづくりは、役割分担がすべてです。
- 図案は画像生成AI(文字なし・余白ありで作る)
- 日付・曜日・グリッドはデザインツールのテンプレートで正確に
- 祝日と曜日は自分で確認、AI任せにしない
- 印刷は試し刷りしてから全月へ/商用は規約確認
「雰囲気は自由に、日付は正確に」。この二本立てを意識すれば、世界にひとつのカレンダーが、思ったより手軽に作れます。来年のぶんを、少し早めに準備してみてはいかがでしょうか。