スライドやチラシ、SNSの画像を作っていて「内容は悪くないのに、なんだか野暮ったい」。その原因の多くは配色です。結論から言うと、AIを配色の相談相手にして、テーマや雰囲気から色の候補を出させ、専用ツールで微調整すれば、色選びのセンスに自信がなくても一気にまとまります。この記事では、そのままコピペできる相談プロンプトと、実際に資料の色を決めてみて分かったコツを紹介します。
<!-- FIGURE: 記事全体を表すアイキャッチ(雰囲気を言葉で伝える→AIが配色を提案→ツールで整えるの3ステップ) -->役割分担を先に。色の理屈と候補出しはAI、実際に色を並べて確認するのは配色ツール、最終的にどれを使うかは自分、という3分担で考えると迷いません。本記事はアフィリエイトリンクを含みます(PR)。
なぜ配色でつまずくのか
色がまとまらないとき、たいてい次のどれかが起きています。
- 色を使いすぎている:スライド1枚に4色も5色も入って、うるさく見える
- 役割がバラバラ:見出し・本文・強調の色に一貫したルールがない
- 雰囲気と色が合っていない:落ち着いた内容なのに、原色でにぎやか
AIが手伝えるのは、この「どの色を、いくつ、どんな役割で使うか」という設計です。色数を絞り、役割を決めるだけで、素人っぽさの多くは消えます。
<!-- FIGURE: 配色でつまずく3パターン(使いすぎ/役割バラバラ/雰囲気とズレ)の悪い例と改善の対比 -->基本の相談プロンプト
まずはこの型をコピーして、作るものと雰囲気を書き換えてください。「言葉で雰囲気を伝える」のがコツです。色名で指定するより、伝わりやすくなります。
配色(カラーパレット)を提案してください。
# 作るもの
- 用途:セミナーの紹介スライド
- 伝えたい雰囲気:信頼感があり、落ち着いていて、少しやわらかい
- 使う場面:プロジェクターに投影。文字が多め
# お願い
- メインカラー1、アクセントカラー1、背景・文字用の無彩色2〜3の
構成で提案する
- それぞれHEXコード(#から始まる6桁)と、使う場所(見出し/強調など)を書く
- なぜこの組み合わせが雰囲気に合うのかを1〜2行で説明する
- 案を2パターン出す
HEXコードで出させるのがポイントです。「#2563EB」のような6桁の英数字で返ってくるので、そのままスライドやデザインツールの色指定欄に貼り付けられます。感覚的な色名より、確実に同じ色を再現できます。
<!-- FIGURE: メイン1・アクセント1・無彩色2〜3で構成したパレット例(HEXコード付き) -->60-30-10 の割合を意識させる
配色には「60-30-10の法則」という、昔から使われる目安があります。画面全体を、背景などのベース色60%・メインカラー30%・アクセント10%くらいの割合で配分すると、まとまって見えるという考え方です。これをAIに教えて、割合まで提案させると、実際に使うときに迷いません。
先ほどのパレットを、60-30-10の割合で使う場合の
配分例を教えてください。
・60%(ベース)はどの色を、どこに
・30%(メイン)はどの色を、どこに
・10%(アクセント)はどの色を、どこに
スライドの具体的な部品(背景・見出し・強調・図の枠)で説明してください。
こうすると、「アクセントの赤は、本当に目立たせたい1か所だけ」といった使い方の指針まで手に入ります。色を決めるだけでなく、どこに使うかまで決まるのが大きい。
<!-- FIGURE: 60-30-10の割合をスライド1枚に当てはめた配分イメージ図 -->専用ツールで確認・微調整する
AIが出した候補は、配色ツールで実際に並べて確認すると失敗が減ります。おすすめの流れはこうです。
- Coolors(coolors.co):HEXコードを入れると色を横に並べて見られる。近い色に微調整もしやすい
- Adobe Color(color.adobe.com):色相環から調和のとれた組み合わせを作れる。AI案の検証にも使える
- Canva の配色機能:実際に資料を作りながら、テーマカラーとして登録できる
特に確認してほしいのがコントラスト(明暗の差)です。背景と文字の明暗が近いと、投影したときに文字が読めません。「この背景色の上にこの文字色は読みやすいですか」とAIに聞くこともできますが、最終判断は自分の目で、できれば実際の画面や印刷で確かめてください。
実際に試して分かったこと
先日、勉強会のスライドの色を、この方法で決め直してみました。それまでは既定の青と、なんとなく足した緑や橙が混ざって、散らかった印象でした。
AIに「落ち着いた信頼感、でも堅すぎない」と伝えたところ、深めの青を主役に、温かみのあるベージュを背景、強調だけ差し色のオレンジという3色構成が返ってきました。色数を3つに絞っただけで、同じ内容がぐっと整って見えたのが驚きでした。加えて「アクセントは1スライドに1か所まで」という助言をもらい、そのルールを守ったら、どこを見てほしいかが自然と伝わる資料になりました。色を足すより、減らすほうが垢抜ける、というのが一番の学びです。
<!-- FIGURE: 5色でごちゃついた資料→3色に絞った資料のbefore/after -->色に迷わないための下地づくり
配色の感覚をもう少し身につけたいなら、AIの相談と並行して基礎を少しかじると、判断が速くなります。色相・彩度・明度といった言葉の意味が分かるだけで、AIへの相談の精度も上がります。デザインや配色の入門書は AmazonPR に見やすいものが揃っていますし、動画でまとめて学ぶなら UdemyPR のデザイン入門講座をセール時に探すのも手です。基礎は薄く、実践はAIとツールで、という組み合わせが続けやすいと感じています。
避けたいこと
- AIのHEXコードをそのまま信じ切る:画面や印刷で見え方が変わる。必ず実物で確認
- 色を足しすぎる:迷ったら減らす。基本は3色前後
- ブランドや既存のロゴの色を勝手に変える:会社やサービスの指定色があるなら、それを軸にAIへ相談する
まとめ
- 配色は「雰囲気を言葉で伝える → AIがHEXで候補 → ツールで確認」の流れが速い
- メイン1・アクセント1・無彩色2〜3に絞り、色数を増やしすぎない
- 60-30-10の割合まで提案させると、どこに使うかまで決まる
- Coolors や Adobe Color、Canva で並べて確認し、コントラストは自分の目で見る
- 色は足すより減らすほうが垢抜ける。最終判断は実物で
「色のセンスがないから」と諦めていた人ほど、この方法は効きます。まずは今作っている資料の雰囲気を、色名ではなく言葉で3つ書き出して、AIに相談してみてください。