「世界に一つだけの絵本を作ってみたい」——そんな方へ結論から書きます。絵本づくりは、物語をAI(ChatGPTなど)で、挿絵を画像生成AIで作ると、一人でも形にできます。夏休みに親子で挑戦する題材にもぴったりです。いちばんのコツは登場人物の見た目を最初に固めて、全ページで使い回すこと。ここを押さえるだけで、「ページごとに主人公の顔が変わる」失敗を避けられます。
<!-- FIGURE: 絵本づくりの全体像(物語=文章AI / 挿絵=画像生成AI / 統一=キャラ設定の固定)を示すアイキャッチ -->全体の流れ:4つの工程に分ける
いきなり作り始めると迷子になります。工程を分けて、1つずつ進めましょう。
| 工程 | 使うもの | ゴール |
|---|---|---|
| ① 物語を作る | ChatGPT / Claude | ページ割りされたあらすじと文章 |
| ② キャラ設定を固める | 文章AI+メモ | 主人公の見た目を言葉で固定 |
| ③ 挿絵を作る | 画像生成AI | 各ページの絵 |
| ④ 仕上げる | 文書ソフト/印刷 | 文字と絵を組んで1冊に |
生成AIは「文章を書く」「絵を描く」を別々の道具で担います。役割を分けて考えると、うまくいきます。
<!-- FIGURE: ①物語→②キャラ設定→③挿絵→④仕上げ の4工程フロー図 -->工程1:物語の骨組みを作る
まずは短い物語を、ページ割りまで含めて作ってもらいます。
5〜7歳の子ども向けに、やさしいオリジナル絵本の物語を作ってください。
・テーマ:(例)はずかしがりやのハリネズミが、はじめての友だちを作る話
・全10ページで、各ページに「そのページの短い文章(2〜3文)」と
「そのページの絵の内容(何が描かれているか)」を分けて書く
・むずかしい言葉は使わず、リズムよく読めるようにする
・こわい・悲しすぎる展開は避け、あたたかい読後感にする
「文章」と「絵の内容」を分けて出させるのがポイントです。あとで挿絵を作るとき、そのまま指示に使えます。実際に試すと、ページごとの絵の指示までそろうので、②以降がとても楽になりました。
<!-- FIGURE: 物語をページ単位で「文章+絵の内容」に分けて出力する例 -->工程2:キャラクターの見た目を「言葉」で固定する
絵本づくりで最初につまずくのが、ページごとに主人公の見た目が変わってしまうこと。これを防ぐため、見た目を細かく言葉にして、毎回の絵の指示に貼り付けます。
このハリネズミの主人公の見た目を、毎回の挿絵で同じにしたいです。
「色・大きさ・服や持ち物・表情の特徴」を、短い固定の説明文に
まとめてください。すべての挿絵の指示の先頭に貼り付けて使います。
例:「茶色の小さなハリネズミ、丸い黒目、赤い水玉のマフラー、いつも少し困り顔」——このようなキャラクター設定文を作り、全ページの挿絵指示の先頭に固定します。これが統一感の決め手です。
工程3:挿絵を作る(プロンプトの型)
画像生成AIには、②で固めたキャラ設定+そのページの場面を組み合わせて渡します。多くの画像生成AIは、内部で拡散モデルという仕組みを使っています。指示(プロンプト)は次の型が扱いやすいです。
【キャラ設定(毎回固定)】茶色の小さなハリネズミ、丸い黒目、
赤い水玉のマフラー、少し困り顔。
【この場面】草原で、初めて会ったうさぎに小さく手をふっている。
【絵のスタイル】やさしい水彩風の絵本イラスト、あたたかい色合い、
背景はシンプル、文字は入れない。
「絵のスタイル」も毎回そろえると、全ページのトーンが統一されます。文字は画像に入れず、あとで別に載せるのがきれいに仕上げるコツです(画像生成AIは文字が苦手なため)。
<!-- FIGURE: キャラ設定+場面+スタイルを組み合わせた挿絵プロンプトの構造図 -->環境構築なしにブラウザだけで画像生成を試したい場合は、ConoHa AI CanvasPRのようなサービスを使うと、パソコンに専用ソフトを入れずに挿絵づくりを始められます。
工程4:文字と絵を組んで1冊に
あとは、文書ソフトやスライドで「1ページ=絵+文章」の形に並べていきます。PDFにすればタブレットで読めますし、プリンターや印刷サービスで製本すれば手元に残る1冊になります。表紙もキャラ設定文を使って1枚作ると、ぐっと本らしくなります。
気をつけたいこと(著作権・安全)
楽しく作るために、ここだけは押さえておきましょう。
- 既存のキャラクターや作風をまねない。有名なアニメ・絵本のキャラ名やそっくりの見た目を指示するのは避け、オリジナルの設定で作る。
- 商用利用は各サービスの規約を確認。販売や配布を考えるなら、使う画像生成AIの利用規約で商用利用の可否と条件を必ず確認する。趣味・家庭内で楽しむだけなら気楽に。
- 子どもと作るときは大人が一緒に。入力する内容や生成された絵を大人が確認しながら進める。
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まとめ:物語と絵を分けて、キャラ設定でそろえる
- 物語は文章AI、挿絵は画像生成AIと、道具を分けて進める
- 主人公の見た目をキャラ設定文で固定し、全ページの指示に貼り付ける
- 文字は画像に入れず、あとで別に載せるときれいに仕上がる
- 既存キャラをまねない・商用利用は規約確認——ここだけは守る
作りたい話をひと言決めて、まずは物語のページ割りから。夏休みの午後、親子で1冊を形にしていく——そんな時間の相棒に、AIはよく合います。