AI活用の教科書
セキュリティ企画・要件やさしい3分で読了

個人情報(PII)

Personally Identifiable Informationこじんじょうほう

ひとことで言うと

それ単体や組み合わせで「誰のことか」を特定できてしまうデータのことです。

📖 もうちょい詳しく

何が新しいの?

個人情報(PII)は、まったく新しい言葉ではありません。ただ、サービスがたくさんのデータをためる時代になって、「どれが個人を特定できるデータか」をきちんと線引きする必要が高まりました。PIIは Personally Identifiable Information の略で、「その人だと分かってしまう情報」をひとまとめに指す言葉です。

どうやって動いてるの?

PIIは、それ単体で個人を特定できるものと、組み合わせて初めて特定できるものに分かれます。氏名やマイナンバー、メールアドレスは前者に近く、生年月日や郵便番号だけなら後者です。ですから「単体では平気でも、いくつか重なると個人が分かってしまう」ことが多いです。この性質を踏まえて、保管や共有のルールを決めていきます。

何ができるの?

PIIをきちんと見分けられると、「どのデータを厳重に守るか」を決められます。会員登録のフォームを設計するとき、ログを残すとき、外部サービスにデータを渡すとき、いずれもPIIかどうかが判断の軸になります。守るべきものがはっきりすると、対策に無駄がなくなります。

🌱 身近なたとえ

家の合鍵で例えると、分かりやすいです。鍵そのもの(氏名やマイナンバー)は、それだけで家を開けられる強い情報です。一方で「表札の色」と「角部屋」と「2階」のような断片は、ひとつなら無害でも、ぜんぶ集まると家を特定できてしまいます。PIIも同じで、単体だけでなく「組み合わせ」に注意する考え方です。

✅ まず覚えるポイント

  • PIIは「誰のことか特定できる情報」をまとめて指す言葉です
  • 氏名やマイナンバーなど、単体で特定できるものがあります
  • 生年月日や郵便番号など、組み合わさると特定できるものもあります
  • 守るべきデータを決める出発点になります
  • 国や制度によって「どこまでがPIIか」の範囲は変わることがあります

🧭 よくある勘違い

名前さえ隠せばPIIではない?

名前を消しても、ほかの情報の組み合わせで個人が分かってしまうことがあります。たとえば住所と生年月日と職場が揃えば、誰かが特定できる場合があります。名前を消すことと、特定できなくすることは別ものだと考えるのが安全です。

公開済みの情報ならPIIではない?

本人がSNSなどで公開していても、それが特定につながるならPIIにあたることが多いです。「公開されている=自由に使ってよい」とは限らず、集めて使うときには配慮が必要になります。

PIIと個人データは同じ意味?

ほぼ近い意味で使われますが、まったくのイコールではありません。法律や制度によって対象とする範囲や呼び方が違うため、実務では「どの基準で言っているか」を確かめると安心です。

🧩 関連して覚えると楽な言葉

  • データガバナンス: 社内のデータを「誰がどう扱うか」を決めて管理する仕組みです
  • 暗号化: データを読めない形に変換し、漏れても中身を守る技術です
  • 認証: アクセスしてきた相手が「本人かどうか」を確かめる仕組みです
  • 生体認証: 指紋や顔など、体の特徴を使って本人かどうかを確かめる仕組みです

🏁 ひとことでまとめ

PIIは「これが分かると、その人だと特定できる」というデータの総称です。単体だけでなく組み合わせにも注意して、守る対象を見きわめる出発点にしてください。