基本情報技術者試験(FE)は、IT初学者が最初に目指すことの多い国家試験です。とはいえ参考書は種類が多く、「どれを買えばいいのか分からない」とつまずきがちです。
この記事では、現役エンジニアの視点で参考書を役割ごとに整理します。まず押さえたいのは「教科書1冊」「科目B(アルゴリズム)対策」「過去問演習」の3つです。
まず前提として、基本情報技術者試験はいまは通年でいつでも受けられるCBT方式(パソコンで解く形式)です。試験は知識を問う科目A(90分・60問の四択)と、考え方を問う科目B(100分・20問・「アルゴリズムとプログラミング」と「情報セキュリティ」)の2つに分かれています。参考書もこの科目A・科目Bに対応したものを選ぶと迷いません。
まずは教科書を1冊(科目Aの土台づくり)
科目Aは範囲が広いので、全体像をやさしく見渡せる教科書を1冊持っておくと安心です。定番は次の2冊で、どちらも長く版を重ねている定番書です。イラストでスイスイ読めるタイプか、まとめや語呂で暗記しやすいタイプか、好みで選んで大丈夫です。
イラストで直感的に理解したいなら
キタミ式は、専門用語をイラストとたとえ話で説明してくれるので、IT用語にまだ慣れていない人でも読み進めやすいのが魅力です。1冊で科目Aの広い範囲をカバーします。
暗記とまとめを重視したいなら
栢木(かやのき)先生の教室は、「イメージ&クレバー方式」で覚えるべきポイントが整理されていて、短い時間で要点を押さえたい人に向きます。
教科書は相性が大きいので、可能なら書店で数ページ読み比べてから決めるのがおすすめです。どちらか1冊あれば十分で、両方そろえる必要はありません。
科目B(アルゴリズム)対策を1冊
多くの人がつまずくのが、科目Bのアルゴリズムと擬似言語です。ここはプログラミング未経験だと教科書のページ数だけでは足りないことが多く、専用の対策本で手順を追って慣れるのが近道になります。
この本は教科書と同じ栢木先生によるもので、擬似言語の読み方からアルゴリズムの動きまでを段階的に解説してくれます。科目Bが不安な人の補強にちょうどよい1冊です。
過去問は「過去問道場」で演習(無料)
インプットがひと通り終わったら、あとはひたすら過去問です。ここで強くおすすめしたいのが、無料で使える SB基本情報技術者試験ドットコム(過去問道場)SE です。
- 科目A・科目Bの過去問をブラウザでそのまま解ける
- 解説付きで、間違えた問題だけを復習できる
- スマホでもスキマ時間に回せる
市販の過去問題集もありますが、まずは無料の過去問道場で十分始められます。科目Aは「過去問道場をくり返す」だけでも、少しずつ得点が安定してきます。
おすすめの組み合わせ(まとめ)
- 教科書1冊(キタミ式 または 栢木先生)でインプット
- 科目B(アルゴリズム)対策1冊で擬似言語に慣れる
- 過去問道場(無料)でひたすら演習
この3点をくり返していくと、基本情報技術者試験の対策の土台ができてきます。基本情報がまだ難しく感じる人は、より入門的な ITパスポートの勉強法とAI活用 から始めるのも手です。合格のあとに上位の試験も考えている人は、応用情報技術者試験の参考書の選び方もあわせてどうぞ。