AI活用の教科書
AI・生成AI開発やさしい3分で読了

決定木

Decision Treeけっていぎ

ひとことで言うと

「はい・いいえ」の質問を枝分かれでたどり、答えを導く木の形をしたモデルです。

📖 もうちょい詳しく

何が新しいの?

決定木は、データから「こういうときはこう判断する」というルールを自動で見つけ出すしくみです。人が一つひとつルールを書く代わりに、過去のデータを読み込んで、判断の枝分かれをコンピュータが組み立てます。むずかしい計算の中身が見えにくいモデルが多いなか、決定木は判断の道すじをそのまま図にできるのが持ち味です。

どうやって動いてるの?

まず手元のデータを、いちばんよく仲間分けできる質問でふたつに分けます。たとえば「年齢は40歳以上か」で分けると、答えが片寄るほどよい質問とされます。分けたそれぞれのかたまりを、さらに別の質問でまた分ける、これをくり返して木のように枝を伸ばしていきます。これ以上分けても意味がなくなったところが、最終的な答え(葉)になります。

何ができるの?

「この申し込みは承認してよいか」「このメールは迷惑メールか」のような、はい・いいえで答えるふり分け(分類)に使えます。数字を予想することもできます。何より、なぜその答えになったのかを上から順にたどって説明できるので、理由が必要な場面で重宝します。

🌱 身近なたとえ

健康診断の問診票で例えると分かりやすいです。「熱はありますか」「せきは出ますか」と質問が枝分かれし、答えていくうちに「念のため受診を」などのおすすめにたどり着きます。決定木も同じで、上から質問に答えていくと、自然とひとつの結論に行きつきます。

✅ まず覚えるポイント

  • 質問の枝分かれをたどって答えを出す、木の形のモデルです
  • データから判断ルールを自動で見つけてくれます
  • ふり分け(分類)にも、数字の予想(回帰)にも使えます
  • 判断の道すじを図にできるので、理由を説明しやすいです
  • いちばん上の質問を「根」、最終的な答えを「葉」と呼びます

🧭 よくある勘違い

決定木は精度がいちばん高い方法なの?

そうとは限りません。決定木は分かりやすさが強みですが、深く枝を伸ばしすぎると、手元のデータだけに合いすぎて新しいデータで外しやすくなります。これを過学習と呼びます。高い精度がほしいときは、たくさんの決定木を組み合わせる方法がよく使われます。

木って本当に植物の木みたいに生えているの?

見た目を木にたとえているだけで、実体は質問と分岐のルールの集まりです。図にすると枝が下に広がるので、ふつうの木とは上下が逆さまになります。いちばん上が出発点の「根」、いちばん下の枝先が答えの「葉」です。

🧩 関連して覚えると楽な言葉

  • ランダムフォレスト: たくさんの決定木を作って多数決させ、精度を上げる方法です
  • 分類: データをいくつかのグループにふり分ける、決定木の代表的な使い道です
  • 機械学習: データからルールを自動で学ぶしくみで、決定木もその一種です
  • アンサンブル学習: 複数のモデルを組み合わせて、より良い答えを出す考え方です

🏁 ひとことでまとめ

決定木は、質問の枝分かれを上からたどって結論に行きつく、道すじの見えるモデルです。