AI活用の教科書
データ分析開発ふつう3分で読了

ELT

ELTいーえるてぃー

ひとことで言うと

データをまず倉庫へ運び込み、加工はそのあと倉庫の中でやる進め方のことです。

📖 もうちょい詳しく

何が新しいの?

ELT は Extract(取り出す)・Load(積み込む)・Transform(変える)の頭文字です。あちこちのシステムからデータを取り出し、先に保管場所へ積み込み、最後に整える、という順番をあらわします。よく似た言葉に ETL がありますが、ELT は「整えるのを後回しにする」ところが違います。クラウドの保管場所が安く速くなったことで、この順番が選びやすくなりました。

どうやって動いてるの?

まず売上やアクセスログなどの元データをそのままの形で取り出します。次にデータウェアハウス(分析用の大きな倉庫)へ生のまま積み込みます。集計や形そろえといった加工は、倉庫の中の計算力を使ってあとから走らせます。倉庫がたくさんの計算をまとめてこなせるので、大量のデータでも処理しきれることが多いです。

何ができるの?

生データを先に置いておけるので、「やっぱり別の切り口で見たい」と思ったとき、取り直さずに加工をやり直せます。新しい分析の思いつきを試しやすくなります。アンケート結果やアプリのログを、まとめて一か所に貯めてから好きに集計する、といった使い方に向いています。

🌱 身近なたとえ

引っ越しで例えると、ELT は「とりあえず段ボールを全部新居に運び込んでから、部屋の中で開けて整理する」やり方です。先に運んでしまうので、入居が早く済みます。どの棚にどう並べるかは、住みながらゆっくり決められます。対して、運ぶ前に荷物を仕分けして詰め直すのが ETL のイメージです。

✅ まず覚えるポイント

  • ELT は「取り出す・積み込む・変える」の順番
  • 加工(Transform)を倉庫に入れた後にやるのが特徴
  • ETL は加工を先に、ELT は加工を後に、が大きな違い
  • データウェアハウスの計算力に加工をまかせる
  • 生データを残せるので、後から別の集計をやり直しやすい
  • クラウドの倉庫が安く速くなり、選びやすくなった

🧭 よくある勘違い

ELT のほうが ETL より新しくて優れているの?

新しい流れではありますが、上下の関係ではありません。倉庫の中で加工する力が強いときは ELT、運ぶ前に整えたいときは ETL が向きます。扱うデータや道具に合わせて選ぶものです。

生のまま積み込むと、ぐちゃぐちゃにならないの?

生データはあくまで「元の控え」として置いておくイメージです。実際に分析で見るのは、そのあと加工して整えた表のほうです。元を残しておくからこそ、やり直しがきく、と考えると分かりやすいです。

ELT なら加工はしなくていいの?

そうではありません。Transform、つまり加工の工程は ELT にもちゃんとあります。やる場所が「運ぶ前」から「倉庫の中」へ移っただけ、と覚えておくと混乱しません。

🧩 関連して覚えると楽な言葉

  • ETL: 取り出す・変える・積み込む、の順。加工を運ぶ前に済ませるやり方
  • データウェアハウス: 分析用にデータをためる大きな倉庫
  • データパイプライン: データを運んで処理する一連の流れ
  • データレイク: 生データを形を問わずためておく置き場

🏁 ひとことでまとめ

ELT は「まず倉庫へ運んでから、中で整える」というデータの進め方です。後から好きに集計し直せる身軽さが持ち味です。