AI活用の教科書

チラシ・ポスターをAIで作る手順|文字入れと画像生成の役割分担がコツ

チラシ2026年7月3日7 分で読了執筆: 翔平

イベントやお店のチラシ・ポスターをAIで作りたい人向けに、失敗しない作り方をまとめました。文章はAIで整え、レイアウトと文字はデザインツールで、背景や飾りは画像生成AIで——という役割分担のコツを、具体的なプロンプトつきで解説します。

ポスターデザイン画像生成AI活用クリエイティブ
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チラシやポスターづくりでつまずくのは、デザインの才能がないからではありません。「1つのツールで全部やろうとする」から、うまくいきません。結論から言うと、きれいに仕上げるコツは役割分担です。文章はAIで整え、レイアウトと文字はデザインツールで、背景や飾りは画像生成AIで——この3つを分けて考えると、初めてでも見られる1枚が作れます。

この記事では、生成AIを使って、イベント告知やお店のチラシ・ポスターを作る手順を、具体例つきで紹介します。ボタン1つで完成する魔法の話ではなく、「どの作業を、どの道具に任せるか」という現実的な段取りの話です。

<!-- FIGURE: 記事全体を表すアイキャッチ(文章=AI/レイアウト=デザインツール/背景=画像生成AI、の3分担図) -->

なぜ「1つで全部」だと失敗するのか

AIに「チラシを作って」とだけ頼むと、たいてい残念な結果になります。理由は、チラシが性質のちがう作業の集まりだからです。

  • 文章づくり:キャッチコピー、日時・場所などの情報整理。これはChatGPTなどの文章AIが得意。
  • レイアウトと文字入れ:紙面の配置、読みやすい文字組み。これはデザインツールの役割。
  • 背景・飾りの絵:雰囲気を作る画像。これは画像生成AIが得意。

とくに文字は要注意です。画像生成AIは、絵は得意でも文字を正確に描くのは苦手で、日本語だと崩れた文字になりがちです。だから「文字は画像に描かせず、後からデザインツールで重ねる」——これが失敗しないための一番のコツです。

<!-- FIGURE: 「画像生成AIに文字を描かせず、文字はデザインツールで後載せする」流れの図 -->

ステップ1:載せる情報を、AIで整理する

デザインに入る前に、何を載せるかを決めます。ここが曖昧だと、どんなに見た目を整えても伝わりません。箇条書きのメモをAIに渡して、優先順位をつけてもらいます。

地域の夏祭りのチラシに載せる情報を整理してください。

# メモ
・8月2日(土)夕方から
・〇〇公園、雨天時は翌日
・盆踊り、屋台、花火(20時ごろ)
・入場無料、駐車場なし(公共交通機関で)
・主催は町内会

# お願い
- チラシで「大きく見せる情報」と「小さくても済む情報」に分けて
- 読み手が一目で知りたい順に並べて
- 抜けていそうな項目(問い合わせ先など)があれば指摘して
コードをコピーしました

「日時と場所を一番大きく」「駐車場なしは目立つ位置に」——こう整理されるだけで、レイアウトの方針が決まります。「抜けている項目を指摘して」と頼むと、問い合わせ先や雨天対応など、忘れがちな情報にも気づけます。

ステップ2:キャッチコピーの候補を出す

情報が整理できたら、目を引く一言を考えます。ここはAIに数を出させて、自分で選ぶのが速いやり方です。

上の夏祭りチラシの、メインのキャッチコピー候補を10個出してください。
- 家族連れが「行ってみようか」と思える、あたたかいトーンで
- 短く、大きな文字で映えるもの
- 誇張した表現(「最高」「絶対楽しい」など)は避けて、素朴に
コードをコピーしました

10個も出れば、そのまま使えるものが1つはあります。なくても、AちゃんとBを組み合わせて自分で決められます。「誇張を避けて」と条件をつけると、地域の告知にふさわしい、押しつけがましくないトーンになります。文章づくりのプロンプトのコツは、プロンプトの書き方も参考にしてください。

ステップ3:背景・飾りの画像を作る

雰囲気を作る背景やワンポイントの絵は、画像生成AIに任せます。ここでも「文字は入れない」を徹底します。

夏祭りのチラシの背景に使うイラストを作ってください。
- 夜空に打ち上がる花火、提灯のあたたかい光
- やさしい手描き風、和のテイスト
- 文字は入れないでください
- 上半分は絵、下半分は文字を載せるので余白ぎみに
コードをコピーしました

「下半分は余白ぎみに」と指示するのがコツです。あとで文字を重ねる場所を、あらかじめ空けておくわけです。何枚か生成して、いちばん雰囲気の合うものを選びます。ブラウザだけで画像生成を試したい方は、ConoHa AI CanvasPRのように環境構築なしで使えるサービスもあります。画像生成AIそのものの選び方は、画像生成AIの比較でくわしく扱っています。

<!-- FIGURE: 背景画像は「文字を入れず、文字用の余白を空けて」生成する指示のイメージ -->

実際にやってみて分かったこと

私が試したとき、いちばんの学びは「1枚で完璧を狙わない」ことでした。最初は背景に文字まで入れさせようとして、崩れた日本語ばかりが出てきて時間を溶かしました。文字入れをやめて背景だけ作らせ、文字はデザインツールで重ねるようにしたら、作業時間が半分以下になりました。AIに苦手なことをさせないのが、遠回りに見えて一番の近道です。

ステップ4:デザインツールで組み上げる

最後に、背景画像・整理した情報・キャッチコピーを、デザインツールの上で組み合わせます。無料でも使えるテンプレート型のデザインツール(Canvaなど)を使うと、初めてでも枠に沿って配置できます。

組むときのポイントは3つです。

  • 文字の大きさに差をつける:一番伝えたいこと(日時・場所)を大きく、補足を小さく。メリハリが読みやすさを生みます。
  • 使う色は3色くらいまで:色を増やすほど、ごちゃっとして安っぽく見えます。背景画像から色を1〜2色拾うとまとまります。
  • 余白を怖がらない:情報を詰め込むより、空きを残したほうが、かえって目に入ります。

配置に迷ったら、その状態のスクリーンショットをAIに見せて「読みやすさの観点で、直したほうがいい点を3つ」と聞くのも有効です。人に見てもらう前の、気軽な相談相手になります。

使うときの注意点

  • 人物写真やロゴの権利に注意:画像生成AIが作った絵でも、実在の人物やキャラクター、企業ロゴに似たものは、そのまま使うとトラブルのもとになります。とくに配布・掲示するチラシは多くの人の目に触れます。素性のはっきりした素材を使い、迷ったら使わない判断を。
  • 商用利用の範囲を確認する:画像生成サービスやデザインツール、素材には、それぞれ利用規約があります。お店の宣伝など商用で使う場合は、そのプランで商用利用が認められているかを必ず確認してください。無料プランでは商用不可のこともあります。

本記事はアフィリエイトリンクを含みます(PR)。この記事で紹介したブラウザ完結の画像生成サービス以外にも、選択肢はいろいろあります。まずは手持ちの無料ツールで、一度「背景だけAIで作って、文字を重ねる」流れを試してみてください。

まとめ

  • チラシ作りのコツは役割分担。文章=AI、レイアウト=デザインツール、背景=画像生成AI
  • 画像生成AIに文字を描かせない。文字は後からデザインツールで重ねる
  • まず載せる情報を整理し、キャッチコピーは数を出して選ぶ
  • 背景は文字用の余白を空けて生成、色は3色まででまとめる
  • 権利と商用利用の範囲を必ず確認してから配布・掲示する

「全部AIにやらせる」のをやめて、「AIに得意なことだけやらせる」に切り替える。それだけで、初めてのチラシも、人に見せられる1枚になります。

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