災害復旧(DR)
Disaster Recovery/さいがいふっきゅう
ひとことで言うと
大きな障害でシステムが止まったとき、別の備えに切り替えて素早く立て直すための計画と仕組みのことです。
📖 もうちょい詳しく
何が新しいの?
災害復旧(DR)は、地震・停電・大規模な機器故障など、いつもの運用では避けきれない事故にそなえる考え方です。ふだんのバックアップが「データを残す」話なのに対して、DRは「止まったサービスをどう動かし直すか」までを含みます。クラウドが広まったことで、遠くの拠点にもう一組の環境を用意しやすくなり、注目されるようになりました。
どうやって動いてるの?
ふだんからデータを別の場所に写し(複製)、必要なら予備のサーバーも待機させておきます。本番が止まったら、その予備にアクセス先を切り替えて運用を続けます。どのくらい前の状態まで戻すか、どのくらいの時間で再開するか、という目標をあらかじめ決めておくのがポイントです。
何ができるの?
事故が起きても、お店のシステムや社内の業務アプリを短い停止で立て直せます。「全部消えた」ではなく「数分前の状態から再開」という形に被害を抑えられます。どの順番で何を復旧するかを書いた手順書も、DRの大事な一部です。
🌱 身近なたとえ
合鍵で例えると分かりやすいです。家の鍵を一本だけ持っていると、なくしたときに家へ入れません。そこで、合鍵を実家など別の場所に預けておきます。DRはこの「別の場所に置いた合鍵」と「それを取りに行く段取り」をまとめたもの、と考えると近いです。
✅ まず覚えるポイント
- DRは「止まったシステムを立て直す計画と仕組み」のこと
- バックアップ(データを残す)より広く、復旧の手順まで含む
- データや環境を遠くの別拠点に複製しておくのが基本
- 「どこまで戻すか」「どれだけ早く再開するか」の目標を決めておく
- 手順書を用意し、ときどき訓練して動くか確かめる
🧭 よくある勘違い
バックアップを取っていればDRは万全?
バックアップはデータの控えを残すことで、DRの土台にはなりますが同じではありません。控えがあっても、それを使って動く状態に戻す手順や予備環境がないと、復旧に何日もかかることがあります。DRは「戻し方」までそろえて、はじめて意味を持ちます。
一度作れば、あとは放っておいて大丈夫?
作って終わりにすると、いざというとき動かないことが多いです。システムは日々変わるので、複製の設定がずれたり手順が古くなったりします。定期的に切り替え訓練をして、本当に復旧できるか確かめておくと安心です。
DRと高可用性は同じもの?
近いですが目的が違います。高可用性は「そもそも止めない」ための工夫で、DRは「止まった後に立て直す」ための備えです。両方を組み合わせると、止まりにくく、止まっても戻しやすい構成になります。
🧩 関連して覚えると楽な言葉
- バックアップ(backup): データの控えを別に残しておくこと。DRの土台になります
- フェイルオーバー(failover): 障害時に予備へ自動で切り替える仕組みのことです
- 高可用性(high-availability): そもそも止まりにくく作る工夫のこと
- レプリケーション(replication): データを別の場所へ同じ内容で写しておくことです
🏁 ひとことでまとめ
DRは、大きな事故でシステムが倒れても、用意しておいた予備へ切り替えて素早く起き上がるための、備えと段取りのことです。
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