AI活用の教科書

マルチクラウド

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ひとことで言うと

複数のクラウド事業者を組み合わせて使い、1社への依存をやわらげる考え方です。

📖 もうちょい詳しく

何が新しいの?

むかしはサーバーを自社で持つのがふつうでした。いまはクラウドを借りて使うのが当たり前になっています。そのクラウドを1社だけにせず、AWS・Google Cloud・Microsoft Azureなど複数社を組み合わせて使うのがマルチクラウドです。1社にすべてを預けることへの不安が広がり、注目されるようになりました。

どうやって動いてるの?

それぞれのクラウドにサービスを置き、用途ごとに使い分けます。たとえば計算はAWS、データ分析はGoogle Cloud、という分け方です。複数を横断して管理するため、設定をコードで書く道具(IaCといいます)や、まとめて監視する仕組みを使うことが多いです。クラウドごとに操作のしかたが違うので、その差をならす工夫もします。

何ができるの?

1社で障害が起きても、別のクラウドで動かし続けられる可能性が高まります。クラウドごとに得意分野が違うので、いいとこ取りもできます。料金やサービスを見くらべながら、より条件のよい方へ寄せていくことも進めやすくなります。

🌱 身近なたとえ

銀行口座で例えると、わかりやすいです。お金を1つの銀行にぜんぶ預けると、その銀行が止まったときに引き出せません。いくつかの銀行に分けておけば、片方が使えなくても困りにくいですし、金利やサービスのよい方を選べます。マルチクラウドも、預け先を分けて安心と選びやすさを得る発想です。

✅ まず覚えるポイント

  • 複数のクラウド事業者を組み合わせて使う考え方です
  • ねらいは「1社への依存をやわらげる」ことです
  • 障害に強くなり、各社の得意分野を使い分けられます
  • 管理する場所が増えるので、運用の手間とコストは上がりがちです
  • 自社のサーバーと混ぜて使う「ハイブリッドクラウド」とは別の考え方です

🧭 よくある勘違い

マルチクラウドにすれば必ず安くなる?

そうとは限りません。サービスを見くらべて選べる利点はありますが、複数を管理する手間や、人材育成、データを行き来させる通信料が増えます。安さだけを目的にすると、かえって高くつく場合があります。

ハイブリッドクラウドと同じこと?

少し違います。ハイブリッドクラウドは「自社のサーバーとクラウド」を組み合わせる形を指すことが多いです。マルチクラウドは「複数のクラウド事業者どうし」を組み合わせる形を指します。両方を同時に取り入れる会社もあります。

1社に決めた方が楽なのでは?

運用は楽になりますが、その1社のサービスに深くはまり込み、後から抜けにくくなることがあります。これをベンダーロックインといいます。マルチクラウドは、その抜けにくさをやわらげる選択肢の1つです。

🧩 関連して覚えると楽な言葉

  • ハイブリッドクラウド: 自社のサーバーとクラウドを組み合わせて使う形
  • ベンダーロックイン: 特定の事業者のサービスに依存して抜け出しにくくなる状態
  • クラウド: インターネット越しにサーバーやソフトを借りて使う仕組み
  • IaaS: サーバーやネットワークそのものを借りるクラウドの形

🏁 ひとことでまとめ

クラウドの預け先を1社にしぼらず、何社かに分けて安心と選びやすさを得るやり方です。