AI活用の教科書

RACIチャート

RACI Chartれいしー

ひとことで言うと

誰が手を動かし、誰が責任を持つかを一覧表にして、役割の曖昧さをなくす仕組みです。

📖 もうちょい詳しく

何が新しいの?

プロジェクトで「これ、誰の担当だっけ?」という確認が何度も起きると、作業が止まったり抜け落ちたりします。RACIチャートは、その役割分担を最初に一覧表へまとめておく方法です。何かを新しく発明したというより、関係者の役割を整理する定番の書き方として広く使われています。

どうやって動いてるの?

表の縦に「やること(タスク)」を並べ、横に「関わる人や部署」を並べます。そして交わるマスに、4種類の記号のどれかを入れていきます。R(Responsible=実際に手を動かす人)、A(Accountable=最終的に責任を持つ人)、C(Consulted=相談する相手)、I(Informed=結果を知らせる相手)の頭文字をとって「RACI」です。ひとつのタスクで A は1人に絞るのが基本です。

何ができるの?

たとえば資料づくりの担当(R)と、最終OKを出す上司(A)を分けて書けます。事前に意見を聞くべき人(C)や、終わったら共有するだけでよい人(I)も区別できます。これで「聞いてない」「誰がやるの」といったすれ違いを、始まる前に減らせます。

🌱 身近なたとえ

学校行事の係決め表で例えると分かりやすいです。「飾り付けを作る人」「最終チェックをする先生」「相談する相手」「結果を聞くだけのクラス」を一枚の表に書き出しておけば、当日になって「誰の担当?」と慌てずに済みます。RACIチャートは、これを仕事向けに記号で整理したものです。

✅ まず覚えるポイント

  • 縦に「やること」、横に「人」を並べた役割分担の表です
  • R・A・C・I の4つの記号で関わり方を区別します
  • R は手を動かす人、A は最終責任を持つ人です
  • C は相談相手、I は結果を知らせるだけの相手です
  • A(責任者)はタスクごとに1人に絞るのが基本です

🧭 よくある勘違い

R と A は同じ意味では?

似ていますが役割が違います。R は実際に作業する人で、複数いてもかまいません。A は最終的に「これでよし」と判断して責任を負う人で、1人にしておくと責任の所在がはっきりします。同じ人が R と A を兼ねることもあります。

全部のマスを埋めないといけないの?

いいえ、すべて埋める必要はありません。そのタスクに関わらない人のマスは空欄のままで大丈夫です。むしろ C や I を付けすぎると、確認や連絡が増えて動きが重くなることがあります。本当に必要な人だけに絞るほうが使いやすくなります。

🧩 関連して覚えると楽な言葉

  • ステークホルダー(stakeholder): プロジェクトに利害や関心を持つ関係者。RACIの「横軸」に並ぶ人たちです
  • WBS(wbs): やるべき作業を細かく分解した一覧。RACIの「縦軸」のもとになります
  • ガントチャート(gantt): 作業の時期を横棒で示す予定表。RACIは「誰が」、ガントは「いつ」を担います
  • 要件定義(requirements): 何を作るかを決める工程。役割分担を考える前提になります

🏁 ひとことでまとめ

RACIチャートは、タスクごとに「動かす人・責任者・相談相手・連絡先」を記号で書き分けた表です。役割のすれ違いを始める前に防ぐ道具だと思ってください。