AI活用の教科書

リバースプロキシ

Reverse Proxyりばーすぷろきし

ひとことで言うと

サーバーの前に立って外からの通信を受け止め、後ろのサーバーへ振り分ける中継役のことです。

📖 もうちょい詳しく

何が新しいの?

Webサービスへのアクセスが増えると、1台のサーバーだけでは受けきれなくなります。そこで、利用者とサーバーのあいだに「受付係」を1つ置く考え方が広まりました。これがリバースプロキシです。利用者からは、その受付係が本体のサーバーのように見えます。

どうやって動いてるの?

リバースプロキシは、外からの通信をいったん自分が受け取ります。そして「この通信はどのサーバーに渡すか」を判断して、後ろにいるサーバーへ転送します。返ってきた答えも、いったん受け取ってから利用者に返します。利用者は後ろのサーバーと直接やりとりせず、つねに前段の受付係とだけ話す形になります。

何ができるの?

アクセスを複数のサーバーに分けて渡す「負荷分散」ができます。後ろのサーバーの住所を外から隠せるので、防御の面でも役立ちます。通信の暗号化(SSL/TLS)をこの受付係でまとめて処理する「SSL終端」もよく使われる役目です。

🌱 身近なたとえ

会社の総合受付で例えると分かりやすいです。来客はまず受付に用件を伝えますが、奥にいる担当者の席や内線番号は知りません。受付が「その件は2階の窓口へ」と取り次いでくれます。混んでいれば空いている担当に振り分け、不審な来客は手前で止めます。この受付の働きが、リバースプロキシのイメージに近いものです。

✅ まず覚えるポイント

  • サーバーの「前」に立って外からの通信を受ける中継役です
  • 利用者からは、後ろのサーバーの存在が見えにくくなります
  • アクセスを複数台に振り分ける負荷分散に使えます
  • 後ろのサーバーを隠すことで防御に役立ちます
  • 通信の暗号化(SSL終端)をまとめて引き受けることが多いです
  • 代表的なソフトに nginx などがあります

🧭 よくある勘違い

ふつうのプロキシと同じもの?

向きが逆です。一般的なプロキシ(フォワードプロキシ)は、利用者の側に立って外へ出ていく通信を代理します。リバースプロキシはサーバー側に立って、外から入ってくる通信を受けます。どちら側を守る受付かが違うと覚えると整理しやすいです。

負荷分散の機械(ロードバランサー)とは別物?

役目が重なる部分があります。リバースプロキシの機能のひとつとして負荷分散があり、その振り分けに特化した装置やサービスをロードバランサーと呼びます。多くの場面では、同じ受付係が両方の役割を兼ねていることもあります。

🧩 関連して覚えると楽な言葉

  • プロキシ: 通信を代理して中継するしくみ全般のことです
  • ロードバランサー: アクセスを複数のサーバーへ振り分ける装置やサービスです
  • SSL/TLS: 通信を暗号化して盗み見を防ぐしくみです
  • CDN: コンテンツを各地に配って表示を速くするしくみで、前段で受ける点が似ています

🏁 ひとことでまとめ

外からの通信をまず受け止め、後ろのサーバーへうまく取り次ぐ「サーバー側の受付係」がリバースプロキシです。