ゼロトラスト
Zero Trust/ぜろとらすと
ひとことで言うと
社内の相手でも無条件には信用せず、アクセスのたびに確認するセキュリティの考え方です。
📖 もうちょい詳しく
何が新しいの?
ゼロトラストは、「社内なら安全、社外は危険」という昔ながらの線引きをやめる考え方です。
これまでは会社の周りに壁を作り、その内側に入れた人はある程度信用する、というやり方が主流でした。でも在宅勤務やクラウドが広がり、社員も外から会社のデータにつなぐのが当たり前になりました。そこで「中か外か」で区切るのが難しくなり、生まれたのがゼロトラストです。
名前のとおり、最初はだれも信用しない(ゼロ・トラスト)ところから出発します。
どうやって動いてるの?
ゼロトラストでは、何かにアクセスするたびに「あなたは誰か」「その端末は安全か」を毎回確かめます。
一度ログインすれば中を自由に動ける、という発想ではありません。アクセスのたびに本人確認(認証)を求め、許された範囲だけを最小限に開ける、という運用にします。あやしい動きがないかも常に見張ります。
つまり「入口で一度チェックして終わり」ではなく、「行く先ごとに毎回チェックする」のが基本です。
何ができるの?
万一だれかのIDやパスワードが盗まれても、被害を小さく抑えやすくなります。
一つ突破されても、その人が触れる範囲は最小限に絞られているからです。社外からの利用が増えても、「中だから安全」という思い込みに頼らずに守れます。
ただし、確認を増やす分だけ設計や運用の手間はかかります。便利さと安全のバランスを取りながら少しずつ進めるのが一般的です。
🌱 身近なたとえ
オフィスビルの入退室で例えると、ゼロトラストは「部屋ごとに毎回IDカードをかざす方式」です。
昔は正面玄関を通れば、あとは社内をどこでも歩けました。これだと、もし不審者が一度入り込めば奥まで進めてしまいます。
そこで会議室も書庫もサーバー室も、入るたびにカードと権限を確認するようにします。手間は増えますが、一か所破られても被害がそこで止まりやすくなります。
✅ まず覚えるポイント
- ゼロトラストは「だれも無条件には信用しない」セキュリティの考え方
- 「社内は安全・社外は危険」という線引きに頼らない
- アクセスのたびに本人確認をし、許す範囲は最小限にする
- 一か所破られても被害が広がりにくい
- 製品名ではなく、守り方の「方針」を指す言葉
🧭 よくある勘違い
ゼロトラストって、特定の製品を買えば実現するの?
そうとは限りません。ゼロトラストは「考え方・方針」であって、一つの製品の名前ではありません。
実現には、本人確認のしくみやアクセス管理など複数の道具を組み合わせます。「これを入れれば完成」というより、設計と運用で少しずつ近づけていくもの、と捉えると正確です。
VPNを使っていれば、それでゼロトラストになる?
別ものです。VPNは「社外から社内へ安全な通路でつなぐ」しくみで、つないだ先では比較的自由に動けることが多いです。
ゼロトラストは、その通った後も行く先ごとに毎回確認します。VPNを置き換える、あるいは補う形で語られることが多い考え方です。
🧩 関連して覚えると楽な言葉
- 認証: 相手が本人かを確かめること。ゼロトラストでは毎回これを求める
- 多要素認証(MFA): 本人確認をより確実にする方法。ゼロトラストと相性がよい
- VPN: 社外から社内へ安全につなぐしくみ。ゼロトラストとよく比べられる
- ファイアウォール: 通信を内と外で仕切る壁。従来型の守りの代表
🏁 ひとことでまとめ
ゼロトラストは、社内の相手でも無条件に信用せず、アクセスのたびに本人と権限を確かめる守り方です。
部屋ごとにIDカードをかざすように毎回チェックすることで、どこか一か所を破られても被害を広げにくくする——そんな発想だと考えると分かりやすいです。
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