AI活用の教科書

業務フロー図・フローチャートをAIで作る|手順を書き出して図に整える方法【コピペプロンプト】

業務フロー2026年8月22日6 分で読了執筆: 翔平

頭の中にある業務手順を、ChatGPTやClaudeなどのAIで工程と分岐に整理し、フロー図のたたき台にする手順を、コピペ用プロンプトつきで解説します。作図ツールとの役割分担も紹介します。

フローチャートAI活用業務改善仕事効率化
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「この仕事、どういう流れでしたっけ?」と聞かれて、うまく説明できない。まず結論からお伝えします。業務フロー図づくりは、頭の中にある手順を一本の線に並べ直す作業です。やることを普段の言葉で書き出してAIに渡せば、ChatGPTClaudeなどの生成AIが「工程」と「分岐(条件で道が分かれる所)」に整理してくれます。図そのものは作図ツールで仕上げる、という役割分担が現実的です。

<!-- FIGURE: 記事全体を表すアイキャッチ(箇条書きの手順メモが、AIの整理で工程と分岐のフロー図に組み変わる図) -->

そもそもフロー図は「順番」と「分かれ道」でできている

フローチャートは難しそうに見えますが、中身はシンプルです。

  • 工程(ステップ):やること。「申請を受け取る」「内容を確認する」など
  • 分岐(判断):条件で道が分かれる所。「金額は5万円以上か?」など
  • 開始と終了:どこから始まり、どこで終わるか

この3つを押さえるだけで、たいていの業務は図にできます。AIが得意なのは、ばらばらに書いた手順を、この「工程」と「分岐」に仕分けし直すことです。自分では当たり前すぎて飛ばしてしまう工程も、AIに整理させると「ここで確認が抜けていませんか」と拾ってくれることがあります。

<!-- FIGURE: フロー図の3要素(工程・分岐・開始/終了)の記号と役割の対応図 -->

AIでフロー図のたたき台を作る3ステップ

  1. 手順を思いつくままに書き出す(順番も文体もばらばらでよい)
  2. 「工程と分岐に整理して」とAIに渡す
  3. 返ってきた流れを作図ツールで図にする(draw.io・Canva・PowerPointなど)

コピペで使える基本プロンプトはこちらです。

あなたは業務改善に詳しいアシスタントです。
次の作業手順を、フローチャートのたたき台に整理してください。

- 業務名:備品の購入申請
- いまの手順(思いつくまま):
  社員が申請フォームに書く。上司が見る。5万円以上は部長も見る。
  経理が予算を確認する。問題なければ発注する。届いたら検収する。

お願い:
1. 「開始」から「終了」までの工程を順番に並べる
2. 条件で道が分かれる所は「分岐(はい/いいえ)」として明示する
3. 抜けていそうな確認や例外があれば「※要検討」として指摘する
4. 最後に、流れをMermaid記法(テキストで図を書く書き方)でも出力する
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最後の「Mermaid記法」を頼むと、テキストのまま図の下書きが手に入ります。これを対応ツールに貼れば、線を引く手間なく形になります。細かな体裁は、あとから作図ツールで整えれば十分です。

<!-- FIGURE: AIに渡す3点(業務名・手順メモ・整理の指示)と、返ってくる工程+分岐+要検討の対応図 -->

分岐(分かれ道)の書き方でつまずかないコツ

フロー図で迷子になりやすいのが分岐です。ここは書き方を少し工夫すると、AIの整理精度が上がります。

  • 分岐は「はい/いいえ」で答えられる問いにする(例:「金額は5万円以上か?」)
  • 一つの分岐で二つ以上のことを聞かない(「5万円以上で、かつ緊急か?」は分ける)
  • 分かれたあとどこで合流するかまで指定する

たとえば「例外パターンも一緒に整理して」と添えると、通常ルートと例外ルートを分けて出してくれます。反対に、条件が複雑すぎるときは「まず正常系(うまくいく場合)だけ図にして」と頼み、例外は後回しにすると、全体像がつかみやすくなります。

実際に使ってみて感じたこと(一次情報)

筆者が請求処理の流れを図にしたとき、最初は手順を箇条書きで渡して「フロー図にして」とだけ頼みました。返ってきた流れは筋は通っていたものの、実際の業務にあった「差し戻し(内容に不備があれば申請者に戻す)」の工程が抜けていました。

そこで「不備があったときの戻り道も入れて」と一行足したところ、差し戻しから再申請への合流まで整理してくれました。所要時間は、たたき台までで10分ほど。自分では『言うまでもない』と飛ばしていた工程を、言葉にして渡すと図が実態に近づく、というのが実感です。AIは書いていない工程を勝手には知りません。逆に言えば、渡した情報の質がそのまま図の質になります。

一つ注意点があります。AIは、もっともらしい流れを作るのが得意なぶん、実在しない承認ルートを補ってしまうこと(ハルシネーション)もあります。担当者名・締切・金額・社内規程の条件は、図の上で「※要確認」の印を付け、最後は人が現場のルールと突き合わせて確定してください。

AIに渡す前に気をつけたいこと

  • 社外秘や個人情報を含む手順はそのまま貼らない。取引先名や担当者は仮名に置き換える
  • 完成した図をうのみにしない。実際にその流れで一度たどってみて、抜けや逆流がないか確かめる
  • 記号の意味をそろえる。四角は工程、ひし形は分岐、と社内で統一しておくと共有しやすい

こうした「渡す前・仕上げのひと手間」を習慣にすると、フロー図は業務の共有や引き継ぎでそのまま使える資料になります。

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まとめ

  • フロー図は「工程」「分岐」「開始と終了」の3つでできている
  • AIには手順を普段の言葉で書き出して渡し、工程と分岐に整理させる
  • 分岐は「はい/いいえ」の問いにし、合流先まで指定する
  • 抜けや例外は「※要確認」で残し、固有名・数字・社内規程は人が確定する

頭の中の流れを、いったんAIに並べ替えてもらう。この一手間で、「なんとなくやっている仕事」が、人に渡せる形の図に変わっていきます。

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