AI活用の教科書

在庫管理・発注業務をAIで|欠品と過剰在庫を減らす棚卸しとプロンプト例

在庫管理2026年7月7日6 分で読了執筆: 翔平

「また欠品」「気づけば在庫の山」を減らしたい方へ。ChatGPTやClaudeに在庫データの整理・発注点の考え方・発注メールの下書きを任せ、最終判断は人がする。明日から使える手順とコピペプロンプトをまとめました。

発注業務AI活用業務効率化小売プロンプト
PR本記事には広告(PR)が含まれます

「また人気商品が欠品した」「奥から賞味期限切れが出てきた」——在庫の悩みは、たいてい"数字を見る時間がない"ことから来ます。まず結論です。在庫管理と発注業務で、AIは「バラバラなデータの整理」と「発注の下書き・確認」に強いです。手元の在庫表を渡すだけで、動きの速い商品・止まっている商品を仕分けし、発注メールのたたき台まで作ってくれます。ただし「いくつ・いつ発注するか」の最終判断と、実際の数字の確定は人がする——ここを外さなければ、欠品も過剰在庫も減らしやすくなります。

<!-- FIGURE: 在庫管理の役割分担(AI=データ整理・下書き / 人=発注判断・数字確定)を示すアイキャッチ -->

なぜ在庫・発注は「AIの下ごしらえ」と相性がいいのか

発注が遅れる理由は、多くの場合「在庫表を開いて見比べる時間がない」の一点です。ここは生成AIが得意にしている作業です。

  • CSVやコピペした在庫表を、動きの速い順・在庫の少ない順に並べ替える
  • 「今月ほとんど動いていない商品」「残りわずかな定番商品」を仕分ける
  • 発注のお願いメールや、社内への在庫報告文のたたき台を作る

一方で、需要の読みには現場の勘や季節・イベントの事情が絡みます。過去の数字だけを見たAIが「来月もこの調子」と決めつけると危険です。これはハルシネーション(もっともらしい思い込み)にもつながります。データの整理はAI、発注数の決定は人と切り分けるのが安全です。

<!-- FIGURE: AIに任せる範囲(整理・下書き)と人が決める範囲(発注数・タイミング)の対比表 -->

ステップ1:手元の在庫表を「そのまま」渡して仕分けさせる

きれいに整える必要はありません。エクセルやレジシステムから出したデータを、コピペで ChatGPTClaude に渡します。

あなたは在庫管理を手伝うアシスタントです。
以下は当店の在庫データ(商品名/現在庫数/先月の販売数)です。
次の3つに仕分けて、それぞれ表にまとめてください。
① 在庫が少なく、よく売れている(早めの発注候補)
② 在庫は多いのに、ほとんど動いていない(発注を止める候補)
③ 判断に迷う(理由も一言添える)
私が渡していない数字(今後の販売予測など)は勝手に作らず、
必要なら「【要確認】」と印だけつけてください。

在庫データ:
(ここに貼り付け)
コードをコピーしました

最後の一文が肝です。渡していない数字を勝手に埋めさせず「【要確認】」で残させると、AIの推測と実際のデータが混ざりません。仕分けの結果を見て、発注するかどうかは人が決めます。

<!-- FIGURE: 在庫表を渡すと「早めに発注」「発注を止める」「要確認」の3つに仕分けられる流れ図 -->

ステップ2:発注点(そろそろ頼む目安)を一緒に考える

「残りいくつになったら発注するか」を決めておくと、毎回悩まずに済みます。この考え方の整理もAIが手伝えます。

次の商品について、発注のタイミングの目安を一緒に考えてください。
・1日に平均でいくつ売れるか:(例)1日3個
・発注してから届くまでの日数:(例)5日
・切らすと困るので少し余裕を持ちたい

「届くまでに売れる数」と「余裕の数」を分けて説明し、
残りいくつになったら発注するとよさそうか、目安と理由を教えてください。
最終的な数は私が決めるので、断定せず「目安」として出してください。
コードをコピーしました

実際に、雑貨店の店主にこの使い方を試してもらったところ、これまで感覚で発注していた定番の消耗品について「配送に5日かかるなら、残り20個くらいで頼むと安心」という目安を10分ほどで言葉にできました。数式を覚えなくても、自分の言葉で条件を渡せば考え方を整理してくれるのがAIの利点です。もちろん、繁忙期や仕入れ先の都合は人が上乗せして考えます。

ステップ3:発注メール・報告文の下書きを任せる

発注先へのメールや、社内共有の在庫報告は、毎回ゼロから書くと地味に時間がかかります。ここは下書きを任せると速いです。

以下の内容で、仕入れ先へ送る発注メールの下書きを作ってください。
・発注する商品と数量:(例)Aを30個、Bを50個
・希望納期:(例)今週金曜まで
・口調:丁寧だが簡潔に。相手はいつもお世話になっている取引先
数量や納期は私が確定した数字です。ここは変えないでください。
コードをコピーしました

数量や納期など確定済みの数字は「変えないで」と伝えるのがコツです。文面はAI、事実は人。この切り分けで、手書きの手間だけを削れます。

<!-- FIGURE: 発注判断(人)→ 下書き作成(AI)→ 送信前チェック(人)の流れ図 -->

使うときに気をつけたい3つのこと

在庫データは店の生命線です。安心して使うために、最初に決めておくとよいことがあります。

  • 取引先名や仕入れ値などの情報は、会社が許可したツール・プランで扱う。入力を学習に使わない設定(オプトアウト)や法人向けプランを確認する。取引先の担当者名など個人情報(PII)は特に慎重に。
  • AIの仕分けや目安は、必ず人が一度見てから使う。過去の数字に引っ張られていないか、季節やイベントの事情が抜けていないかを確認する。
  • SB紙の納品書や手書きメモは、OCR(文字の読み取り)で取り込んでから渡すSEと、打ち直しの手間が減る。ただし読み取りミスがないか目視で照合する。

紙のレシートや手書き在庫表しかない場合でも、写真から文字を読み取って表にする使い方ができます。読み取り技術の仕組みは機械学習に支えられていますが、細かい数字ほど間違いが起きやすいので、最後は人の目で合わせます。

本記事はアフィリエイトリンクを含みます(PR)。在庫管理や需要の読み方をもう少し体系的に学んでおくと、AIの出した仕分けも活かしやすくなります。入門書はAmazonPRで「在庫管理 基本」「発注 適正在庫」などで探すと、小売・飲食向けの実務書が見つかります。

まとめ:整理と下書きはAI、発注判断は人

  • AIは在庫データの仕分け・発注点の考え方の整理・メールの下書きが得意
  • 「いくつ・いつ発注するか」の最終判断と数字の確定は人(「【要確認】」で空欄化させると安全)
  • ハルシネーション前提で、仕分け結果は必ず人が一読する
  • 取引先情報は会社が許可したツールで。紙資料はOCRで取り込み、数字は目視で照合

「また欠品」「気づけば在庫の山」を、まずは今ある在庫表1枚から見直してみてください。数字を並べ替える面倒な部分をAIに任せ、人は「どれをいくつ頼むか」に集中する。それだけで、発注のリズムが整いやすくなります。

Follow

思いついたことを、AIでかたちに。

初心者でも、頭の中にあるものをそのまま形にできる短いプロンプトを、X で毎日発信中。

@ai_shohei_jp をフォロー