AI活用の教科書

プレゼンの「話す原稿(台本)」をAIで作る手順|時間内に収める・話し言葉・想定質問まで

プレゼン2026年7月17日6 分で読了執筆: 翔平

スライドはできたのに、本番で何を話すか決まっていない。そんなときAIで発表原稿(台本)を作る手順を紹介します。時間配分の逆算、読み上げやすい話し言葉、想定質問の準備までコピペプロンプト付きで解説します。

資料作成AI活用仕事効率化ChatGPT
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スライドは仕上がったのに、本番で「何を、どの順で、どこまで話すか」が決まっていない——プレゼン準備でいちばん時間が溶けるのはここです。結論から言うと、スライドの中身をAIに渡して「話す原稿(台本)」を作らせると、この工程はぐっと楽になります。この記事では、Claude や ChatGPT を使って、時間内に収まる発表台本を作る手順を、そのまま使えるプロンプト付きで紹介します。

大事な前提を先に。ここで作るのは「スライドのデザイン」ではなく、発表者が口にする言葉=しゃべりの原稿です。スライドづくり自体は別記事(プレゼン資料をAIで作る)にゆずり、本記事は「台本」に絞ります。

<!-- FIGURE: 記事全体を表すアイキャッチ(スライド→台本→リハーサルの3ステップ) -->

なぜスライドではなく「台本」をAIに作らせるのか

スライドは要点しか書きません。要点と要点の「あいだ」をつなぐ言葉、聞き手を次の話へ誘導するひとことは、口頭でしか出てこない部分です。ここを準備せずに本番へ行くと、時間が足りなくなったり、逆に間延びしたりします。

台本をAIで下書きするメリットは3つあります。

  • 時間の逆算ができる:持ち時間から逆算して、1枚あたりの話す量を割り振れる
  • 話し言葉に整えられる:書き言葉のスライド文を、耳で聞いて分かる言い回しに直せる
  • 想定質問を先に潰せる:発表内容から「聞かれそうな質問」を洗い出し、答えを準備できる

ただし、最終的に話す言葉は自分のものにするのが前提です。AIの台本を丸暗記で棒読みすると不自然になります。あくまで「たたき台」として使い、自分の言葉に馴染ませていきます。

手順1:スライドの中身をAIに渡す

まず、各スライドに「何が書いてあるか」をAIに伝えます。スライドを1枚ずつ、見出しと箇条書きをそのまま貼るのがいちばん確実です。画像や図が中心のスライドは、「ここは○○のグラフ」と一言添えます。

渡すときに、次の情報も一緒に伝えると精度が上がります。

  • 発表の持ち時間(例:10分)
  • 聞き手は誰か(社内の上司/取引先/専門外の人 など)
  • この発表のゴール(承認をもらう/理解してもらう/次の打ち合わせにつなげる)
<!-- FIGURE: AIに渡す3点セット(スライド内容・持ち時間・聞き手とゴール)の対応図 -->

手順2:台本を作らせるコピペプロンプト

次のプロンプトを使うと、時間配分つきの台本が出てきます。持ち時間と聞き手を書き換えて使ってください。

あなたはプレゼンの構成づくりを手伝うアシスタントです。
以下のスライド内容をもとに、発表で話す原稿(台本)を作ってください。

# 条件
- 持ち時間:10分(導入1分・本論7分・まとめ2分を目安)
- 聞き手:社内の部長。ITには詳しくない
- ゴール:この施策の予算承認をもらう
- 文体:耳で聞いて分かる話し言葉。1文を短く。専門用語は言い換える
- 各スライドごとに「話す秒数の目安」と「原稿」を分けて書く
- 誇張・断定は避け、事実と提案を分ける

# スライド内容
(ここに各スライドの見出しと箇条書きを貼る)
コードをコピーしました

ポイントは「話す秒数の目安を出させる」ことです。人が原稿を読む速さは、日本語でおおよそ1分あたり300字前後が聞き取りやすい目安とされます。この基準でAIに割り振らせると、「このスライドは60秒=300字くらい」と分量が見える化されます。実際に使ってみると、最初の原稿はたいてい長すぎます。声に出して読むと持ち時間を1〜2分オーバーするので、そこから削る前提で作るとちょうどよく収まります。

手順3:話し言葉に整える・削る

出てきた台本を、声に出して読んでみます。ここで引っかかった箇所をAIに戻します。

この台本を声に出して読んだら、2分オーバーしました。
言いたいことは変えずに、全体を1割ほど短くしてください。
また「〜における」「〜を実施する」のような硬い表現は、
話し言葉に直してください。
コードをコピーしました

書き言葉のクセ(「〜を行います」「〜となっております」)は、口にすると硬く聞こえます。「〜します」「〜です」に直すだけで、ぐっと聞きやすくなります。実際、筆者が10分の社内発表用に作ったときは、初稿が約3,400字(読むと11分超)で、2回のやり取りで2,900字(約9分半)まで削って、ようやく手元の時計と合いました。

<!-- FIGURE: 初稿→リハ→削るの前後で、想定時間が11分→9分半に収まるbefore/after -->

手順4:想定質問を先に準備する

発表後の質疑応答は、準備の差が出るところです。台本ができたら、同じ内容から想定質問を出させます。

このプレゼン内容に対して、聞き手(ITに詳しくない部長)から
出そうな質問を、厳しめのものも含めて8つ挙げてください。
それぞれに、30秒以内で答えられる回答案も添えてください。
数字や固有名を含む回答は【要確認】と印を付けてください。
コードをコピーしました

ここで大切なのは、AIが出した数字や事実をそのまま信じないことです。回答案に金額・日付・他社名などが混ざっていたら、必ず自分で裏を取ってから使います。AIは「もっともらしい数字」を作ることがあるので、【要確認】の印がついた箇所は元資料と照らし合わせます。想定質問を10個も見ておくと、本番で似た質問が来たときに落ち着いて答えられます。

手順5:リハーサルでAIを聞き役にする

一人で練習するとき、AIを「聞き役」にする使い方もあります。台本を読み上げた内容を貼って、次のように頼みます。

今のプレゼンを聞いた人の立場で、
「分かりにくかった箇所」「もっと聞きたくなった箇所」を
それぞれ2つずつ指摘してください。ダメ出しではなく、
改善のヒントとして書いてください。
コードをコピーしました

客観的な視点が一つ入るだけで、独りよがりな箇所に気づけます。プレゼンの型や話し方そのものを体系的に学びたい場合は、UdemyPR にプレゼン・資料作成の講座が買い切りで揃っているので、AIでの下ごしらえと合わせると練習の軸ができます。

まとめ:AIは下書き、話すのは自分

プレゼン台本づくりの流れをおさらいします。

  1. スライド内容+持ち時間+聞き手・ゴールをAIに渡す
  2. 秒数の目安つきで台本を作らせる
  3. 声に出して読み、話し言葉に整えて削る
  4. 想定質問と回答案を準備(数字は自分で裏取り)
  5. AIを聞き役にしてリハーサル

AIが作るのはあくまで「たたき台」です。最後は自分の言葉に馴染ませ、事実は自分で確かめる——この一線さえ守れば、準備の時間を「何を話すか悩む時間」から「うまく伝える練習の時間」に振り替えられます。

本記事はアフィリエイトリンクを含みます(PR)。まずは手元のスライド1枚ぶんで、今日ためしてみてください。

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