AI活用の教科書

シフト表・勤務表づくりをAIで下ごしらえ|希望と制約を渡して素案を作る手順

シフト作成2026年7月30日6 分で読了執筆: 翔平

毎月のシフト作成に時間がかかる方へ。スタッフの希望と店舗の制約をAIに渡して勤務表のたたき台を作る手順を、コピペで使えるプロンプト付きで解説します。最終調整は人が担う前提の実務ガイドです。

勤務表業務効率化AI活用プロンプト
PR本記事には広告(PR)が含まれます

毎月のシフト表づくりに半日つぶれていませんか。結論から言うと、「スタッフの希望」と「店舗のルール(必要人数・資格・連続勤務の上限など)」を箇条書きでAIに渡すと、勤務表の"たたき台"は数分で出てきます。ただし、AIが出すのはあくまで素案です。公平さの最終判断とスタッフへの共有は、人が責任を持って行う——この線引きさえ守れば、シフト作成の一番しんどい「最初のマス埋め」を大きく短縮できます。

この記事では、ChatGPTClaudeGemini といった対話型AIに勤務表の下ごしらえをさせる手順を、そのまま使えるプロンプト付きで紹介します。飲食・小売・介護・クリニックなど、少人数のシフトを毎月組む立場の方を想定しています。

<!-- FIGURE: 記事全体を表すアイキャッチ(希望と制約のメモ→AI→勤務表のたたき台→人が調整、という流れ図) -->

なぜシフト作成はAIの下ごしらえと相性がいいのか

シフト表づくりが大変なのは、作業が「たくさんの条件を同時に満たすパズル」だからです。日曜は3人必要、Aさんは水曜NG、Bさんは夜だけ、資格者は各シフトに1人——こうした条件が10も20も重なると、頭の中だけでは組みきれません。

AIは、この「条件を全部見ながらマスを埋める」という単調で骨の折れる部分の候補出しが得意です。一方で、「今月はAさんに少し多めに入ってもらおう」といった人間関係や事情を汲んだ調整は苦手です。得意な下ごしらえはAIに、判断は人に。この役割分担が基本になります。

<!-- FIGURE: AIが得意な範囲(マス埋め・条件チェック)と人が担う範囲(公平さ・事情の考慮・確定)を左右で対比した図 -->

ステップ1:条件を「4つの箱」に分けて書き出す

いきなりプロンプトを書く前に、手元の情報を次の4つに整理すると、AIへの指示がぶれません。

  • 枠(いつ・何人):営業日と各時間帯に必要な人数。例「平日は開店9-13時に2人、13-18時に2人」
  • 人(誰が・何ができる):スタッフ名(イニシャルや仮名でOK)、できる時間帯、持っている資格
  • 希望(休み・入りたい日):各スタッフの休み希望、入りたい曜日
  • ルール(守るべき制約):連続勤務は何日まで、週の上限時間、資格者を各シフトに必ず1人、など

ここで大切なのが個人情報の扱いです。スタッフの本名・住所・連絡先を対話型AIに入れる必要はありません。「A」「B」「C」のような仮名に置き換えて渡し、あとで実名に戻すだけで十分です。会社で利用が許可されたツールや環境の範囲で使うことも、あわせて確認しておきましょう。

ステップ2:たたき台を作らせるプロンプト

整理した4つの箱を、そのまま貼り付けます。以下はコピーして使える例です。

あなたはシフト作成を手伝うアシスタントです。
下記の条件で、2026年8月1日〜7日の1週間ぶんの勤務表のたたき台を作ってください。

【枠(必要人数)】
- 平日 9:00-13:00:2人 / 13:00-18:00:2人
- 土日 9:00-18:00:通し3人

【人(できる時間帯・資格)】
- A:平日・土日どちらも可/リーダー資格あり
- B:平日午前のみ
- C:土日メインで可/リーダー資格あり
- D:平日午後のみ
- E:フルタイム可

【希望(休み・入りたい日)】
- A:8/3(日)は休み希望
- B:入りたいのは月・水・金
- C:土日に入りたい

【ルール】
- 連続勤務は最大5日まで
- 各時間帯にリーダー資格者(AかC)を必ず1人
- 週の勤務は1人あたり最大32時間

出力は、日付×時間帯の表にしてください。
条件を満たせない箇所があれば、埋めずに「未充足」と書き、
なぜ埋められないか(誰が足りないか)を表の下に箇条書きで説明してください。
コードをコピーしました

ポイントは最後の2行です。「無理に埋めさせない」「埋まらない理由を言わせる」——こう指示しておくと、AIが数合わせのためにルール違反の配置をこっそり紛れ込ませるのを防げます。人手不足の日が可視化されるので、早めに応援を頼む判断もしやすくなります。

<!-- FIGURE: プロンプトの4ブロック(枠・人・希望・ルール)と、出力の勤務表+未充足リストの対応を示した図 -->

ステップ3:出てきた表を「人の目」で点検する

素案が出たら、そのまま使わずに次を確認します。ここが人の仕事です。

  1. 数え直す:各シフトの人数が本当に足りているか、自分でも数える。AIは表の見た目を整える過程で人数を取り違えることがあります。
  2. 公平さを見る:特定の人に負担が偏っていないか。土日や早番が誰かに集中していないかを確認します。
  3. 事情を上乗せする:「今週は新人のDさんをAさんと同じシフトにして教える時間を作る」など、AIが知らない現場の意図を足します。

修正したい点があれば、表をやり直させるのではなく、追加で対話するのが速いです。たとえば「Dさんの土曜を1回減らして、代わりにEさんに入ってもらう案に修正して」と伝えれば、その部分だけ組み替えてくれます。

ステップ4:連絡文まで一気に下書きする

確定に近づいたら、スタッフへの共有文もAIに下書きさせると楽です。

確定したシフトを、スタッフへLINEで送る連絡文にしてください。
・やわらかく丁寧な口調で
・変更があれば〇日までに連絡してほしい旨を添える
・全体で5行以内
コードをコピーしました

ただし、日時・氏名・締切といった事実は必ず自分で指差し確認してください。AIは文章の体裁を整えるのは得意ですが、あなたのメモにない情報を「それらしく」補ってしまうことがあります。これはハルシネーションと呼ばれる現象で、勤務表のように事実が命の文書では特に注意が必要です。

実際にやってみて感じたコツ

小さな飲食店の1週間ぶんを試作したところ、条件を箇条書きで渡す準備に10分、素案が出るまでが2〜3分でした。手で最初のマス埋めをしていた頃と比べると、「白紙から始める重さ」が消えたのが一番の違いです。

つまずいたのは、最初にルールを曖昧に書いたときでした。「連続勤務は控えめに」と書くとAIの解釈がぶれます。「最大5日まで」と数字で言い切ると、素案の精度がぐっと上がりました。制約は数字で、希望は具体的に。これだけ意識すれば、たたき台の質は安定します。

Excelの関数やマクロと組み合わせて自動化を一歩進めたい場合は、表計算の基礎から学べる動画講座が近道です。買い切りで学べる講座は UdemyPR にシフト管理や業務効率化のテーマが揃っています。紙の解説書でじっくり進めたい方は、AmazonPR でシフト管理やタイムマネジメントの実務書を探すのもよいでしょう。

本記事はアフィリエイトリンクを含みます(PR)。

まとめ:AIは「最初の一手」、確定は人の手で

  • シフト作成は「条件パズル」なので、AIの下ごしらえと相性がいい
  • 情報は枠・人・希望・ルールの4つの箱に整理してから渡す
  • 制約は数字で言い切り、埋まらない箇所は無理に埋めさせない
  • 人数の数え直し・公平さ・現場の事情は、人が最終確認する
  • 個人情報は仮名に置き換え、許可された環境で使う

毎月のシフト作りで一番つらいのは、真っ白な表を前にした最初の数十分です。そこをAIに肩代わりしてもらい、あなたは「誰に配慮するか」という人にしかできない判断に時間を使う——この形に切り替えるだけで、月末の負担はずいぶん軽くなります。

Follow

思いついたことを、AIでかたちに。

初心者でも、頭の中にあるものをそのまま形にできる短いプロンプトを、X で毎日発信中。

@ai_shohei_jp をフォロー