AI活用の教科書

AIで自分の仕事を棚卸しする方法|自動化できる作業の見つけ方

業務効率化2026年8月4日5 分で読了執筆: 翔平

何をAIに任せればいいか分からない人向けに、自分の仕事を棚卸しして「自動化できる作業」を洗い出す手順を、そのまま使えるプロンプト付きで解説します。

AI活用仕事術プロンプト
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「AIで仕事を楽にしたいけれど、何から任せればいいのか分からない」——この記事は、そこで止まっている人のためのものです。結論から言うと、いきなり便利ツールを探すより、まず自分の仕事を全部書き出して「棚卸し」するのが近道です。作業を並べてみると、AIに向く仕事と人がやるべき仕事が、驚くほどはっきり分かれます。

<!-- FIGURE: 記事全体を表すアイキャッチ(仕事を付箋で書き出し→3つの箱に仕分けるイメージ) -->

この記事では、ChatGPT や Claude などの生成AIを「相棒」にして、自分の一週間の仕事を棚卸しし、自動化・効率化の候補を見つける手順を、コピペで使えるプロンプトと一緒に紹介します。

まず結論:AIに向く作業は「型があって・判断が軽い」もの

自動化を考えるとき、いきなり「この仕事はAIにできる/できない」と考えると手が止まります。代わりに、次の2軸で見ると仕分けが速くなります。

  • 型があるか(毎回だいたい同じ手順・同じ様式か)
  • 判断の重さ(間違えたときの影響が大きいか、最終的に人が決めるべきか)

型があって判断が軽い作業ほど、AIに下ごしらえを任せやすい領域です。逆に、型がなく判断が重い仕事(最終的な決裁、相手の気持ちを読むやり取り、責任を伴う承認)は、人が主役のまま、AIは補助にとどめます。

<!-- FIGURE: 縦軸=判断の重さ/横軸=型のあるなし の4象限に、代表的な業務を配置した図 -->

手順1:一週間の仕事を「作業」の粒度で書き出す

棚卸しの精度は、最初の書き出しでほぼ決まります。ポイントは、「経理」「営業」のような大きな塊ではなく、「請求書の金額を転記する」「議事録を清書する」といった"作業"の粒度まで割ることです。

まずは手を動かして、直近一週間でやった作業をメモ帳に箇条書きします。思い出せないときは、送信済みメール・カレンダー・提出した資料をたどると出てきます。10〜30個ほど並べば十分です。

ここで AI を使うと、粒度をそろえる作業が楽になります。

あなたは業務改善のコンサルタントです。
私が書いた「一週間の作業リスト」を受け取り、次の作業をしてください。
1. 大きすぎる項目(例:「経理業務」)は、具体的な作業に分解する
2. 似た作業はグループにまとめる
3. 各作業に「頻度(毎日/週次/月次/不定期)」を推測して付ける
まだ評価はしないでください。整理だけをお願いします。

# 私の作業リスト
(ここに箇条書きを貼る)
コードをコピーしました

手順2:AIに「自動化の向き・不向き」を仕分けさせる

粒度がそろったら、先ほどの2軸で仕分けます。ここでも人が全部考える必要はなく、AIにたたき台を作らせて、自分で直すのが速いやり方です。

次の作業リストを、以下の3つに分類してください。
A: AIに下ごしらえを任せやすい(型があり、判断が軽い)
B: 人が主役だがAIが補助できる(下書き・要点整理まで)
C: 人がやるべき(最終判断・承認・機微な対人対応)
各作業について、分類の理由を一文で添えてください。
判断に迷うものは「要検討」として、私に確認したい点を質問してください。
コードをコピーしました

大事なのは、AIの分類をうのみにしないことです。特にCに入れるべきものがBやAに紛れていないか、自分の目で確かめます。判断や責任が絡む作業は、たとえ型があってもCに寄せるのが安全です。

<!-- FIGURE: A/B/Cの3分類とそれぞれの代表例・任せ方の対応表 -->

手順3:候補を1つだけ選び、小さく試す

洗い出した候補を全部いっぺんに変えようとすると、たいてい続きません。「毎日・型があって・気が重い」作業を1つだけ選び、そこから試すのがおすすめです。効果を実感しやすく、続けやすいからです。

たとえば「日報の清書」なら、箇条書きのメモを渡して整った文章にしてもらう。「問い合わせへの一次返信」なら、返信の型と事実を渡してたたき台を作らせる。いずれも、最後は自分で目を通して直します。

やってみて分かったこと(一次体験)

筆者が自分の作業を棚卸ししたときは、全部で23個の作業が出てきました。所要時間はメモ書き15分、AIでの整理と仕分けが10分ほど。頭の中では「ほとんど自動化できないだろう」と思っていたのに、実際に並べてみると、Aに入る作業が5つ、Bが9つもありました。

意外だったのは、「面倒だと感じていた作業」と「実際にAIが得意な作業」がずれていたことです。いちばん気が重かった対外交渉はCで人の仕事のまま。むしろ、無意識にこなしていた転記や表記そろえのほうが、任せる余地が大きい作業でした。棚卸ししないと、この"思い込みのずれ"には気づけません。

任せるときの注意点

  • 数字・固有名詞は必ず自分で確認する。AIは事実をそれらしく作ってしまうこと(ハルシネーション)があります。金額・氏名・日付は人が確定させます。
  • 社外秘や個人情報は、会社が許可したツール・環境でだけ扱う。無料のチャットに機微情報をそのまま貼らないようにします。
  • 一度に変えすぎない。まず1作業。慣れてから次へ広げます。
  • 領収書やアンケートのように紙・画像から文字を扱う作業では、OCR(文字読み取り)と組み合わせると効率が上がる場合があります。

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まとめ

AI活用でつまずく最大の原因は、「便利ツール探し」から始めてしまうことです。順番を逆にして、まず自分の仕事を作業の粒度で棚卸しし、型と判断の重さで仕分ける。そのうえで、毎日やる気の重い作業を1つだけ選んで小さく試す——この流れなら、明日から動き出せます。まずはメモ帳を開いて、今日やった作業を10個書き出すところからどうぞ。

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