AI活用の教科書

WordPressブログが遅い原因と直す順番。無料の改善→サーバー乗り換えの判断軸【2026年版】

WordPress2026年6月10日19 分で読了執筆: 翔平

WordPressブログが遅い原因の切り分け方と、無料でできる高速化の手順を順番に解説。それでも遅い場合のサーバー乗り換え判断軸と、wpX Speed・mixhost・スターレンタルサーバーの使い分けまで中立にまとめます。

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スマホで自分のブログを開いたら、白い画面のまま数秒。読み込み中のくるくるを見つめながら「これ、読者は待ってくれないよな……」と不安になる。検索でここに来た方は、たぶんそういう状態だと思います。

この記事では、WordPressブログが遅いときに 「何を・どの順番で」直すか を整理します。先にスタンスをはっきりさせておくと、サーバーの乗り換えは最後の手段 です。遅さの原因はサーバー以外にあることも多く、無料の改善だけで体感が変わるケースは珍しくありません。なので前半は無料でできることを出し惜しみなく書き、後半で「それでもダメなら乗り換え」の判断軸と、乗り換え先3社(wpX Speed・mixhost・スターレンタルサーバー)の使い分けをまとめます。

なお、これからWordPressを始める段階の方は、まずWordPressブログの始め方ガイドから読むほうが早いです。この記事は「すでに運用していて、遅い」人向けです。

まず測る:「遅い気がする」を数字にする

感覚で直し始めると、効いたのかどうか分かりません。最初にやることは測定です。

Googleが無料で提供している PageSpeed Insights に自分のブログのURLを入れると、表示速度に関する指標が出ます。見るべきは「Core Web Vitals(コアウェブバイタル)」と呼ばれる3つの数字です。Google公式の基準では、次の範囲なら「良好」とされています(web.dev: Core Web Vitals)。

指標何を測る?良好の目安
LCPメインの内容が表示されるまでの時間2.5秒以内
INPタップやクリックへの反応の速さ200ミリ秒未満
CLS表示中にレイアウトがガタつかないか0.1未満

GoogleはこのCore Web Vitalsを検索のランキングシステムで使っていると公式に説明しています。ただし同じページで「良好なスコアが上位表示を保証するわけではない」とも明言しているので、「速くすれば順位が上がる」と単純に考えるのは禁物です。

それでも速度を軽視できないのは、読者が普通に離脱するからです。Google公式のweb.devでは、BBCが読み込みが1秒延びるごとにユーザーの10%を追加で失った、という事例が紹介されています(web.dev: Why speed matters)。せっかく書いた記事が、開かれる前に閉じられるのはもったいないです。

結果の読み方も押さえておきましょう。PageSpeed Insightsの結果画面は「携帯電話(モバイル)」と「デスクトップ」のタブに分かれています。見るべきは モバイル です。遅い回線・非力な端末を想定した厳しい条件で測るためスコアが出にくく、実際の読者もスマホからが多いからです。数字は まずLCPから 確認してください。3つの指標のうち「開くのが遅い」という体感に一番直結するのがLCPで、この記事で扱う改善のほとんどはLCPに効きます。

測定したら、モバイルのスコアとLCPの数字をメモしておいてください。これが改善のビフォーになります。

無料でできる高速化を、効く順にやる

ここからが本題です。WordPress公式のパフォーマンス最適化ドキュメントが推奨している施策を、初心者がつまずきにくい順に並べました。上から順にやってください。

1. 使っていないプラグインを消す

WordPress公式は、不要なプラグインの無効化・削除を、性能向上のための最初の最も簡単な施策として説明しています(原文は英語)。インストールしたまま忘れているプラグイン、ありませんか。1つずつ無効化して表示を確認し、問題なければ削除します。「いつか使うかも」は、たいてい使いません。

2. 画像を圧縮する・WebPにする

ブログが重い原因の定番は画像です。スマホで撮った写真をそのまま上げると、1枚で数MBになることもあります。WordPress公式も画像の圧縮と、WebPなど新しい形式の利用を推奨しています。EWWW Image OptimizerやConverter for Mediaのような無料プラグインで、アップロード済みの画像をまとめて圧縮・WebP変換できます。

プラグインは入れただけでは半分しか働きません。EWWW Image Optimizerを例にすると、設定画面で確認すべきは次の3つです。

  • メタデータの削除はON:写真に埋め込まれた撮影日時やカメラ情報を消してファイルを軽くします。位置情報も消えるので、プライバシーの面でも入れておきたい設定です。
  • WebP変換はON:JPEGやPNGをより軽いWebPに変換します。有効化したら、過去記事の画像が正しく表示されているかを必ず見て回ってください。
  • 遅延読み込み(Lazy Load)は重複に注意:後述のとおりWordPress本体に同じ機能があります。プラグイン側でもONにするなら、二重になっていないか挙動を確認してください。

画像でもう1つ知っておきたいのが 遅延読み込み(レイジーロード) です。画面に映る直前まで画像の読み込みを後回しにする仕組みで、WordPress 5.5以降は画像タグに loading="lazy" が標準で付与されます。つまり基本は何もしなくても効いています。気をつけたいのはファーストビュー、つまりページを開いた瞬間に見える画像(アイキャッチなど)です。ここまで遅延させると、メインの画像が出るのがかえって遅くなり、LCPが悪化します。新しめのWordPressは最初の画像を遅延の対象から外す調整が入っていますが、テーマや高速化プラグインの設定でファーストビューの画像まで遅延対象にしていないか、一度確認しておくと安心です。

3. キャッシュプラグインを1つだけ入れる

キャッシュは、一度作ったページを保存して使い回す仕組みです。WordPressは表示のたびにページを組み立て直すので、これを省くと速くなります。WP Super CacheやW3 Total Cacheなどの定番から 1つだけ 選んでください。複数入れると干渉して、かえって表示が壊れることがあります。すでに入っている場合や、サーバー側にキャッシュ機能がある場合も重複に注意です。

4. テーマを見直す

機能てんこ盛りのテーマは、その分だけ読み込みが重くなりがちです。WordPress公式も軽量なテーマの利用を勧めています。テーマ変更はデザインが大きく変わるので腰が重い作業ですが、長く運用するなら一度は検討の価値があります。

5. PHPのバージョンを上げる

WordPressを動かしているプログラム言語PHPは、新しいバージョンほど速い傾向があります。サーバーの管理画面から数クリックで切り替えられることが多いです。まれに古いテーマ・プラグインが新バージョンで動かないことがあるので、切り替え前にバックアップを取り、表示確認まで必ずやってください。

ここまでやったら、もう一度PageSpeed Insightsで測ります。効果の出方はサイトの構成やテーマによって大きく変わるので「必ず◯秒速くなる」とは言えませんが、画像とキャッシュだけで見違えるケースは多いです。

それでも遅いなら:サーバーが原因かを切り分ける

無料の改善をやり切っても遅い場合、ようやくサーバー側を疑います。見分けるポイントは 「サーバーの応答時間」 です。PageSpeed Insightsの診断に「サーバーの初期応答時間を速くしてください」という項目が出ていたら、ページを組み立てて返すまでのサーバー側の処理が遅いサインです。この警告が出る基準は具体的に決まっていて、最初のHTMLが返ってくるまでの待ち時間が 600ミリ秒 を超えると、PageSpeed Insightsの中身にあたる測定ツールLighthouseが指摘します(Lighthouse公式ドキュメント)。レポートに表示される実測値が600ミリ秒を大きく超えているなら、サーバーが足を引っ張っている可能性を数字で判断できます。

WordPress公式ドキュメントも、最適化を尽くした先の選択肢としてサーバーのスペック増強(CPU・メモリ・SSD)を挙げています。つまり順番として、コンテンツ側の改善→それでも応答が遅いならサーバー が公式の見解とも一致する流れです。

ただし、乗り換えはタダではありません。判断軸は3つです。

  • 今のサーバーのプラン上限:上位プランへの変更で解決するなら、乗り換えより早くて安全です。まず現サーバーのプラン表を確認してください。
  • 契約の残期間:長期契約の途中だと、解約しても返金されない場合があります。残り期間が長いなら、満了に合わせて乗り換えるほうが損が少ないです。
  • 移行の手間:WordPressの引っ越しはデータベースやドメイン設定が絡み、慣れていないと丸1日仕事です。後述のとおり、移行支援の有無はサーバー選びの大事な比較点になります。

逆に言うと、「プラン上限まで使い切っている」「契約更新が近い」「移行支援のあるサーバーに行く」の3つがそろったときが、乗り換えどきです。

乗り換え先3つの使い分け

ここでは「速度に不満があって乗り換える」前提で、性格の違う3社を比べます。レンタルサーバー(ホスティングサービス)全般の比較はAIブログ向けレンタルサーバー4社比較に、定番のConoHa WINGの詳細はConoHa WINGの正直レビューに書いたので、この記事では「高速化目的の乗り換え」に絞ります。

wpX SpeedPRmixhostPRスターレンタルサーバーPR
性格WordPress専用・速度特化バランス型・転送量無制限低価格特化
キャッシュ/高速化機構サーバー側キャッシュ+NVMe SSDLiteSpeed Cache対応NVMe SSD+AMD EPYC(キャッシュ機構の訴求なし)
月額の目安(税込)時間課金・上限1,452円(W1)495円〜(3年契約の初回)253円〜(長期契約時)
移行支援WordPress簡単移行(無料の自動ツール)WordPressらくらく引っ越し(無料)WordPress簡単移行(無料の自動ツール)
返金保証公式に記載なし30日間返金保証公式に記載なし

※料金は2026年6月時点・税込の目安です。「公式に記載なし」は、同時点で各公式サイトに該当する記載が見当たらないことを指します。キャンペーンや契約期間で変わるため、必ず各公式サイトで最新を確認してください。

wpX Speed:速度最優先でWordPressだけ動かす人に

wpX SpeedPRはエックスサーバーグループのWordPress専用クラウド型サーバーです。読み書きの速いNVMe SSDを採用し、アクセスが急激に増えるとリソースの多いプランへ自動で変更する「オートスケール」機能を持つのが特徴です(公式サイト)。バズって一時的にアクセスが集中したとき、サイトが落ちにくい設計です。サーバー側にキャッシュ機能も備えているので、乗り換え後にキャッシュプラグインを入れる場合は、前半で触れた「キャッシュの重複」に注意してください。

料金は時間単位の課金制で、W1プランは2.2円/時(税別)。使った分だけ払う仕組みですが、ひと月フルに稼働させても 1,320円(税別。税込だと1,452円)で打ち止めになる「月額上限」 が公式に設定されています。従量課金と聞くと「青天井になるのでは」と身構えますが、それ以上はかからない上限がある、と捉えると安心です。上位のW2・W3も同じ構造で、上限はそれぞれ月2,640円・5,280円(いずれも税別)です。

乗り換え目線で大きいのは、無料の自動移行ツール「WordPress簡単移行」 が使える点です。必要な情報を入力すると、他社サーバーのWordPressを自動で移してくれる仕組みです。人が代わりに作業してくれる代行サービスではないので、移行後の表示確認などは自分で行いますが、判断軸に挙げた「移行の手間」はかなり軽くなります。

注意点も正直に書くと、WordPress専用なのでWordPress以外のサイトは置けません。また月額は3社の中で高めです。「ブログが育ってきて、速度と安定にお金を払う段階に入った人」向けです。

mixhost:転送量を気にせず、返金保証つきで試したい人に

mixhostPRは全プラン転送量無制限をうたうレンタルサーバーです。高速化まわりではLiteSpeed Cacheプラグインに対応しており、サーバーと相性の良いキャッシュを使えます(公式サイト)。無料の自動移行機能「WordPressらくらく引っ越し」と、30日間の返金保証 があるのも、乗り換え組には心強い点です。「移ってみたら合わなかった」リスクを金銭的に抑えられます。

プランはライト〜ビジネスの4段階。3年契約の初回料金で、最安のライトが月450円(税込495円)、最上位のビジネスでも月1,280円(税込1,408円)です(公式料金ページ・2026年6月時点)。ここは正直な注意点ですが、この安さは3年契約の「初回」料金で、更新時には上がります。同じ料金ページの表記だと、たとえばビジネスプランの更新時は税込2,178円です。「初回◯円」の見た目だけで決めず、更新後の料金まで公式で確認してから契約してください。

スターレンタルサーバー:とにかく月額を抑えたい人に

スターレンタルサーバーPRはネットオウル運営の低価格サーバーです。公式サイトでの現在のサービス名表記は「スターサーバー」で、本記事ではリンク先の案内に合わせて「スターレンタルサーバー」と書いています。全プラン初期費用0円で、ライトプランは月253円(税込)〜と、3社で最も安い水準です(公式サイト)。ただし、この最安額は長期契約を選んだ場合の料金です。契約期間が短いと月額は上がるので、申し込み画面で期間ごとの金額を見比べてください。安いだけの古い設備かというとそうでもなく、AMD EPYCとNVMe SSDという比較的新しい構成を採用しています。一方で、wpX Speedのサーバー側キャッシュやmixhostのLiteSpeed Cacheにあたるキャッシュ機構の訴求は、公式サイトでは見当たりません。無料SSL・WAF・自動バックアップは標準です。

移行支援については、スターサーバーにも無料の自動移行ツール「WordPress簡単移行」が公式に用意されています。一方で、mixhostのような返金保証は公式サイトで確認できませんでした。「今のサーバーの料金が高いことが不満で、速度はそこそこでいい」「2サイト目を安く試したい」という人向けで、速度最優先の乗り換え先としては優先度が下がります。

なお、3社のどれが実測で速いかという第三者ベンチマークは確認できていません。各社の速度表記は自社訴求として読み、返金保証やお試しの仕組みで実際の体感を確かめるのが堅実です。

よくある質問

遅い原因はサーバーとプラグイン、どちらが多い?

一般には、先にプラグイン・画像など「中身」側から疑うのが定石です。WordPress公式の最適化ドキュメントも、不要プラグインの削除を最初の施策に挙げています。だからこそこの記事は無料改善を先に置いています。PageSpeed Insightsで「サーバーの初期応答時間」の警告(応答が600ミリ秒を超えると表示)が出ているかどうかが、切り分けの分かれ目です。

キャッシュプラグインは複数入れてもいい?

おすすめしません。複数のキャッシュが干渉すると、更新が反映されない・表示が崩れるなどのトラブルの元になります。1つに絞り、サーバー側のキャッシュ機能との重複にも気をつけてください。なお、世界中の拠点からデータを配るCDNも高速化の選択肢ですが、まずは本文で挙げた基本の5つが先です。

乗り換えでデータは消えない?

正しく移行すれば消えませんが、自力での移行は失敗の余地があります。不安なら、無料の自動移行ツール(WordPress簡単移行)があるwpX SpeedPRか、引っ越し機能と30日間返金保証のあるmixhostPRのように、移行のハードルを下げる仕組みがあるサーバーを選ぶと安心です。どちらの場合も、作業前のバックアップ取得は省略しないでください。

まとめ

  • 直す順番は「測定→無料の改善→切り分け→乗り換え」。乗り換えは最後の手段です
  • まずPageSpeed Insightsで測り、LCP 2.5秒以内などのGoogle公式基準と比べる
  • 無料改善は「不要プラグイン削除→画像圧縮・WebP→キャッシュ1つ→軽量テーマ→PHP更新」の順。WordPress公式の推奨と同じ流れです
  • 乗り換え判断は「現プランの上限」「契約残期間」「移行の手間」の3軸で
  • 速度特化ならwpX SpeedPR(無料の自動移行ツールあり)、30日間返金保証つきで試すならmixhostPR、低価格ならスターレンタルサーバーPR。料金・仕様は変わりやすいので、契約前に必ず各公式サイトで最新を確認してください

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