AI活用の教科書

オンライン会議を自動で文字起こしする方法【手順とコツ・2026年版】

文字起こし2026年6月4日12 分で読了執筆: 翔平

Zoom・Teams・Google Meetの会議を自動で文字起こしする3つのやり方を、初めての人向けにやさしく解説。手順・精度を上げるコツ・録音の同意まで、社会人がつまずくポイントを押さえます。

オンライン会議議事録業務効率化
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オンライン会議のあと、「あの話、なんて言ってたっけ」とメモを探した経験はありませんか。会議中に発言を聞きながらメモを取るのは、思った以上に大変です。聞くことに集中するとメモが追いつかず、メモに集中すると話が頭に入らない。そんなジレンマを感じている方は多いと思います。

そこで役に立つのが「自動文字起こし」です。会議の音声をそのまま文字にしてくれる仕組みで、Zoom・Microsoft Teams・Google Meet といった会議ツールにも、文字起こしの機能がだんだん備わってきました。専用のAIツールを使えば、要約まで自動で作ってくれる場合もあります。

この記事では、オンライン会議を自動で文字起こしする方法を、大きく3つに分けてやさしく説明します。それぞれの手順と、精度を上げるコツ、そして見落としがちな「録音の同意」についても触れます。難しい設定は出てこないので、はじめての方も安心して読み進めてください。

料金・仕様は2026年6月時点の各社公式情報に基づきます。契約前に最新情報を公式サイトでご確認ください。

自動文字起こしには大きく3つのやり方がある

最初に全体像をつかんでおくと、迷いにくくなります。オンライン会議の文字起こしは、ざっくり次の3つのやり方に分けられます。

1. 会議ツールの標準機能を使う

Zoom・Microsoft Teams・Google Meet には、それぞれ文字起こしの機能がついています。会議中に発言が字幕として表示されたり、会議のあとに発言録(トランスクリプト)として保存できたりします。別のアプリを入れなくてよいのが大きな利点です。

ただし注意したいのは、「字幕を画面に出すこと」と「会議のあとに文字を保存・ダウンロードすること」が別あつかいになっている場合がある点です。たとえばZoomでは、字幕のリアルタイム表示は無料プランでも使えますが、会議後のトランスクリプト保存や自動要約には有料プランが必要、という整理が2026年6月時点では多いです。詳しい範囲は各社で変わりやすいので、公式の料金ページでご確認ください。

2. 専用のAI文字起こしツールを会議に参加させる

Notta のような専用ツールを使う方法です。これらのツールは、あなたの代わりに「ボット」と呼ばれる自動の参加者が会議に入り、録音・文字起こし・要約まで一気に行ってくれます。Zoom・Teams・Meet のどれにも対応していることが多く、複数の会議ツールをまたいで使える点が便利です。

3. いったん録音して、あとから文字起こしする

会議をまず録音・録画しておき、終わったあとで音声ファイルを文字起こしサービスに通す方法です。リアルタイムで字幕が出る必要がなく、会議にボット(自動の参加者)を入れたくない場合や、すでに録音データが手元にある場合に向いています。

「リアルタイムで字幕が欲しいのか」「要約まで自動で欲しいのか」「会議のあとにまとめて処理できればよいのか」を考えると、自分に合うやり方が見えてきます。

会議ツールの標準機能で文字起こしする手順

まずは追加コストをかけずに試せる、標準機能から見ていきましょう。ここでは主要3ツールの大まかな流れを説明します。細かいボタンの名前や場所は更新で変わることがあるため、つまずいたら各ツールのヘルプもあわせてご覧ください。

Zoom の場合

会議中の操作バーから「字幕」や「ライブトランスクリプト」をオンにすると、発言が画面下に字幕として表示されます。会議後にトランスクリプト(発言録)を保存したり、AI Companion で自動要約を作ったりするには、有料プラン(Pro 以上)が必要になることが多いです。ホスト(会議の主催者)側で機能を有効にしておく必要がある点にも注意してください。

Microsoft Teams の場合

Teams には、会議中に字幕を出す「ライブキャプション」と、発言を時系列で記録して会議後に保存できる「トランスクリプション(文字起こし)」の2種類があります。トランスクリプションは話者名とタイムスタンプ(発言の時刻)つきで記録されるので、議事録づくりに向いています。会議後は Recap タブから .docx や .vtt の形式でダウンロードできます。ただしトランスクリプションは Microsoft 365 の有料ライセンスが前提で、管理者が機能を有効にしている必要があります。初期設定が英語になっていることがあり、日本語への切り替えが必要な場合もあります。

Google Meet の場合

Meet にも、字幕の表示と、文字起こしをファイルとして保存する機能があります。2025年に文字起こしが日本語へ正式対応したため、日本語の会議でも使いやすくなりました。文字起こしは主催者の Google ドライブに保存され、Google カレンダーの予定にも紐づくので、後から探しやすいのが特長です。ただし文字起こしの保存は Workspace の一部エディション(Business Standard 以上など)で利用でき、無料アカウントや一部の下位プランでは保存できません。また、iPhone や iPad など一部のデバイスでは文字起こしに非対応との記載もあります。

いずれのツールも、「字幕表示は広く使えるが、保存や要約には条件がある」という点が共通しています。自分の会社が契約しているプランで何ができるかを、いちど確認しておくと安心です。

専用ツールで録音・文字起こし・要約までまとめて自動化する

標準機能だけでは物足りない、要約まで自動で欲しい、という場合は専用のAI文字起こしツールが選択肢になります。

日本語の会議が中心なら、日本語に力を入れている Notta のような国内向けツールが使いやすいことが多いです。日本語のUIや日本語のサポートがあり、リアルタイムの文字起こしと、録音ファイルをアップロードして後から文字起こしする使い方の両方に対応しています。要約や翻訳、議事録テンプレートなどの機能もそろっています。

専用ツールの基本的な流れは、おおむね次のようになります。

  1. ツールに登録し、Google カレンダーや会議ツールと連携する
  2. 文字起こししたい会議を予約する(カレンダー連携なら自動で入ってくれる場合もあります)
  3. 会議が始まると、ツールが会議に参加して録音・文字起こしを始める
  4. 会議後に、文字起こし全文と要約を確認・編集する

無料プランから試せるツールも多いですが、無料プランには月の合計文字起こし時間や、1回あたりの長さ、書き出し(エクスポート)に制限があることが一般的です。使う頻度が増えてきたら、上位プランを検討するとよいでしょう。具体的な分数や制限は版や時期で変わりやすいので、最新の内容は公式の料金ページでご確認ください。

なお、専用ツールは「ボットが会議に参加して録音する」しくみのため、参加者への通知と同意が必要になります。この点は後ほど詳しく触れます。

録音してあとから文字起こしする方法

リアルタイムの字幕は要らない、会議のあとにまとめて議事録にしたい、という場合は、いったん録音してから文字起こしする方法が向いています。

会議ツールの録画機能や、お使いのツールの録音機能で音声を残しておき、その音声ファイル(WAV・MP3・M4A など)を文字起こしサービスに通すだけです。Notta のように録音ファイルのインポート(取り込み)に対応したツールなら、過去の録音もまとめて文字起こしできます。

このほか、エンジニア寄りの方には、OpenAI が公開している Whisper(ウィスパー)という文字起こしのしくみもあります。オープンソースで利用自体は無料で、自分のパソコン上で動かせばデータを外に出さずに処理できます。ただし、動かすにはある程度のパソコン性能が必要で、長時間の音声は処理に時間がかかります。また、Whisper は標準では「誰が話したか」を分ける話者識別が弱く、別のツールと組み合わせる前提になりがちです。導入のハードルがある点は知っておきましょう。

この方法のよいところは、会議にボットや別アプリを参加させずに済むことです。一方で、リアルタイムでは結果が出ないため、会議後にひと手間増えるのが弱点です。

文字起こしの精度を上げるコツ

どのやり方を選んでも、文字起こしの仕上がりは「音の質」に大きく左右されます。精度を上げるために、次のような点を意識してみてください。

  • マイクにこだわる:パソコン内蔵マイクだけだと音を拾いきれないことがあります。できれば外付けマイクを使い、話す人との距離を近く(目安として1メートル以内)に保つと聞き取りやすくなります。
  • スピーカーの音を拾わせない:相手の声をスピーカーで流していると、その音をマイクが拾って二重に文字起こしされることがあります。イヤホンやヘッドセットを使うと防ぎやすいです。
  • 同時に話さない:複数人が同時に話したり声がかぶったりすると、話者識別が乱れやすくなります。司会役が発言の順番を整えると、結果がきれいになります。
  • 専門用語は事前に登録する:社名や固有名詞、専門用語は誤変換されやすい部分です。カスタム辞書(用語登録)に対応したツールなら、よく使う言葉を登録しておくと改善することがあります。

そして、どのツールを使っても、出てきた文字をそのまま完成品にするのは避けたほうが安全です。とくに日本語は、海外発のツールだと精度にばらつきが出ることがあります。最終的には人の目で読み直して手直しする、という前提で使うのが現実的です。

録音・文字起こしをする前に「同意」を取っておく

最後に、技術より大切かもしれない話です。会議を録音・文字起こしするときは、参加者の同意を取っておくことを強くおすすめします。

日本では、相手の同意がない録音がただちに違法になるとは限らないとされています。ただし、ケースによっては人格権の侵害として争われるリスクや、会社の就業規則で録音が禁止されている場合の規程違反になるリスクがあります。法律の判断はケースによって異なるため、不安があるときは社内の規程や専門家に確認するのが安心です。

実務上は、会議の冒頭で「記録のために録音・文字起こしをします」と参加者に伝え、了承を得るのがいちばん安全です。とくに専用ツールのボットが会議に参加する場合は、音声が外部のサービスに渡ることになります。社内の情報セキュリティの規程や、取引先との秘密保持の観点でも、事前の確認をおすすめします。

まとめ

オンライン会議の自動文字起こしには、大きく3つのやり方があります。

  • 追加コストをかけず試したい → まずは Zoom・Teams・Google Meet の標準機能から
  • 要約まで自動で欲しい・複数ツールをまたぐNotta のような専用AIツール
  • リアルタイムは不要・録音をまとめて処理したい → 録音してから後追いで文字起こし

迷ったら、まずはいま使っている会議ツールの標準機能を試し、物足りなければ専用ツールの無料プランを使ってみる、という順番が現実的です。どの方法でも、音の質に気を配り、出てきた文字は人の目で手直しし、録音前に同意を取る。この3つを守れば、会議のあとの「あの話なんだっけ」がぐっと減るはずです。

料金や機能は2026年6月時点の目安です。各社とも改定が頻繁なので、契約前に必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。


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